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書類を進めていると部屋のノックがなり、扉を開ける
ar「Aさん、おはようございます。朝食を持っていきましょうか〜」
『おはようございます。分かりました』
迎えに来てくれたアリシアさんに軽く挨拶をし、いつものワゴンを押しながら廊下を歩く
ar「昨日の夕飯はどうでしたか〜?楽しめましたか?」
『...実は』
 ̄
昨日の大まかな出来事を伝えた後に、今日のきんとき様からの言葉も伝えた
それを聞いたアリシアさんは少し笑っていた
ar「嫌がるなんて本当に珍しい方ですね〜笑、きっとAさんならぶるーく様は許してくれますよ」
『そうですかね...』
大丈夫ですよ、とアリシアさんに励まされながらぶるーく様の部屋の前に着く
ar「大丈夫ですから〜、いきますよ?」
『...はい』
私に確認をした後にいつものようにノックをするアリシアさん
ガチャ
中からの応答も無しに扉が突然開き、ふわっとした感覚に包まれる
br「Aちゃん、昨日は本当にごめんね」
ぶるーく様に抱きつかれているのを理解する
アリシアさんに助けてという目線を送るがにこにこしたままワゴンを持って中へ入ってしまった
『...大丈夫ですよ、私の方が御無礼を』
そう言うとがばっ、と顔を上げ私の肩を掴むぶるーく様
br「Aちゃんは謝らないで!!僕が悪かったから」
本当にごめんね、と耳の垂れ下がった犬のように落ち込むぶるーく様はとても大柄な成人男性には見えない
br「...僕のこと嫌いにならないで欲しいなぁ」
今にも泣き出しそうに私を見つめる瑠璃色の瞳
『なりませんよ』
そう言うと今度は元気な大型犬のように目を輝かせる
br「ほんとに!?」
表情がころころと変わる様子が少し面白くて頬が緩んでしまった
『はい』
br「良かった〜」
話が一段落着いた所でアリシアさんがタイミングを見計らって話し始める
ar「お話出来ましたか〜、朝食のご準備終わりましたよ」
ありがとう、と言って部屋に戻るぶるーく様
その後ろを着いていき、中に入る
いつもの元気な背中で少し安心した
 ̄
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ゆり(プロフ) - Shinoaさん» 喜んでいただけで嬉しいです〜!!頑張ります🥲💕 (2023年1月17日 22時) (レス) id: 6888762fcd (このIDを非表示/違反報告)
Shinoa(プロフ) - すっごい好みすぎますこの作品…!✨主様のペースで応援しております!! (2023年1月17日 22時) (レス) @page26 id: a1818f6e9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - りゅうなさん» エーッそう言っていた頂きとても嬉しいです〜!!頑張って更新していきます🙌 (2022年12月10日 22時) (レス) id: 6888762fcd (このIDを非表示/違反報告)
りゅうな - めっっっちゃくちゃどストライクすぎる作品です!!ほんとにこんな神作を生み出していただきありがとうございます😭更新主様のペースで応援してます!!(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年12月10日 19時) (レス) @page10 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆり | 作成日時:2022年11月23日 23時