【ヒプノシスマイク】1.社畜の私にはあんたらに構ってる暇はない

9曲目 ページ10

Aside



憂鬱な気持ちを抱えたまま帰宅。

一郎｢っ、A！営業先で何にもなかったか？｣

『……察して』


はぁ…運が悪すぎるだろ…と頭を抱える一郎。

今回の営業先の事は言っていて、一郎はずっと心配してくれていた。


二郎と三郎は先に部屋に戻ってもらって、一郎に今日の内容を話す。


営業先のヤクザが碧棺左馬刻だったこと。私の知り合いの銃兎さんと理鶯さんが碧棺の知り合いだったこと。そして、



『碧棺左馬刻に喧嘩をふっかけました……』



一郎｢……はぁぁあああ！？
左馬刻に喧嘩ふっかけたァ！？死にてぇのか！｣

『ひぇ…ごめんねぇ…』



いくら謝っても一郎の怒りが収まらずずっと、

｢そもそもそんなとこに一人で行くんじゃなくて同僚の人連れてくとかするだろうが！それに…｣

と説教してくる。


こうなると長いんだよなぁ……。一郎は私よりもしっかりしてるし。


一郎｢なにぼーっとしてんだ！俺の話聞いてたか？｣

『いてっ』


ぼーっと一郎の説教が終わるのを待っていると頭の上に軽めのチョップがとんでくる。


一郎｢あと、やっぱりAの知り合いの2人もヨコハマ・ディビジョンの奴らだ。｣

『銃兎さんと理鶯さんが……』


え、めっちゃ意外。銃兎さんとか全然想像が……いや、今の銃兎さんだったら想像つくな。お口が悪い！！

って言うことは、一郎達の敵ってことなんだよね……。

仮にも姉が他のグループと必要以上に接してるとやっぱり嫌に思ったりするんだろうな。


一郎｢……俺らとAの問題は違う。だから、好きなように過ごしてほしい。ただ左馬刻みたいな横暴な奴には気をつけて欲しかっただけだ。｣

『私口に出してた？』

一郎｢いや、顔に書いてあったな。私のせいで弟達がーってな。｣

『ふふ、流石一郎だね』


そして聞くところによると、あの先生率いる、独歩さんと一二三くんの3人がシンジュク・ディビジョンで、乱数率いる、幻太郎さんと帝統がシブヤ・ディビジョンらしい。


私の知り合い皆いるじゃん…ってか一郎はなんで私が誰と知り合いとか知ってんの？こわいんだけど！


『そういえば、明日中央区に集まる日だよね？』

明日は各ディビジョンが顔合わせしに中央区に集まる日らしい。


一郎｢ああ。まぁ、中央区なんてAは滅多に行かないし被害は来ないだろ？｣

それがだなぁ…一郎くん……







『私、明日中央区に営業なんだよ…！！』

しかも一郎達が出ていく夜に。
と言うと一郎は崩れ落ちていった。



一郎｢…勘弁してくれよ…｣

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