【ヒプノシスマイク】1.社畜の私にはあんたらに構ってる暇はない

35曲目 ページ46

Aside


左馬刻｢(だもんって…ンな顔で言ったらマジで止めらんねぇかも)
酔ってるだけねぇ…ま、どっちにしろ今からやることは変わんねぇよ｣

『じゅ、うとさんも…さまときも、酔いすぎだって…！！』


恐怖と快感が入り交じって目の下にうっすら涙が溜まってくる。
っていうか初めてが3人でとか嫌だ、なんで初っ端からこんなアブノーマルなの！？


左馬刻｢…なに泣いてんだよ｣

そう言って私の目に溜まった涙を乱暴に拭く左馬刻に今ならいけると落ち着いて話す。

『さ、まとき…こわいから、やめて』


なんで泣いてるかってアンタ達がこわいからだよ！！
と叫びたいが今は得策じゃない。


左馬刻｢そんな泣いたらよォ……余計興奮すんじゃねえか｣



ソファーを乗り越えて足の上に跨ってくる左馬刻にそういやこいつはこんな奴だ！！と落胆する。

『っこの！ドS！鬼畜！！バカ！おい左馬刻！』


左馬刻｢まだ抵抗すんのかこのクソ女。
もっとさっきの可愛げのある声聞かせろよ｣

ダメだ抵抗すればするほどこの人嬉しそうな顔する…！！


『じゅ、じゅうとさんっ』

銃兎｢顔真っ赤にして…可愛いよ、A｣

『ひぅっ』

バタバタと暴れる私の耳元で甘く囁いた銃兎さんの声が耳の中に張り付いて離れない。


左馬刻｢おいA｣

『な、なに、い゛っ…！！』

銃兎さんの声でいっぱいで涙が溢れてきたと同時に太腿に付け根に痛みが走る。


左馬刻｢んっ、はぁ…これ、一郎の野郎達に見られんなよ？｣

言ってる意味がわからずポカーンとした顔で左馬刻を見る。

左馬刻｢くくっ、あほ面だな｣


そういって笑いながら服の中に手を忍ばせ腹を伝い、胸に差し掛かるところでなにか話題を振って気を紛らわそうと頭をフル回転させる。


『そ、そういえばさぁ！？り、理鶯さんは居ないの！？』


あ、話題ミスった。
理鶯さんの名前を聞いた瞬間ギリッと私を掴む手が強くなる銃兎さん。

銃兎｢…ここで理鶯の名前を出すなんて相当酷くされたいみたいだな｣

『違うんですただ話を振ろうとして』

左馬刻｢理鶯なら今頃この雨の中必死に凌いでるだろ｣


逃げようなんて無茶なことはするなよ？

と2人に言われ銃兎さんが覆いかぶさってくる、


今から銃兎さんにキスされるんだ。

なんだかここまできたらもうどうでも良くなってきて体の力が自然と抜ける。


あぁ…もう私この人達とお酒飲まない…。
こんな苛めることを最もとする人なんていない…。



覚悟を決めたその時。




理鶯｢呼んだか？｣


｢｢…え？｣｣

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