【ヒプノシスマイク】1.社畜の私にはあんたらに構ってる暇はない

23曲目 ページ26

Aside


『ん……あー…？』

目を開けると見慣れない天井にベッド。

頭がズキズキする…。
痛む頭を抑えて周りを見渡すとソファーに横になって寝ている独歩さんと一二三くん。


…そういや先生の家で飲んでたな…

お茶飲んでたのに一二三くんにお酒渡されたところから記憶が無い。


ふと先生がいないことに気づき仕事にでも行ったのかなーと思いつつ今日が独歩さんも私も仕事休みで良かった…と二度寝をしようと布団に潜り込もうとする。


｢…ん……｣


しかし、隣に布団にくるまった大きな塊があることに気付き思考が止まる。

よく見たら紫色の髪の毛が布団から少し出てるんだけど！？



よし。布団から出よう。先生と添い寝してたとか先生のファンに殺される。

先生を起こさないようにゆっくり出ようとすると、やんわりと腕を掴まれる。


寂雷｢…おはよう、Aさん…｣


寝起きの先生の破壊力やっべぇえな！！！！

寝癖をふわふわさせながらひょこっと顔だけ出して眠そうに笑う先生。


ってか、いつの間に名前呼びになったんだろう…。

『おはようございます先生、布団使っちゃってごめんなさい
今出ますね』


寂雷｢今日は休みだよね、もう少し寝てていいんだよ……？｣


『先生の可愛さで殺られそうなので起きます』

ダメだァ、この人ほんとに35歳！？
かわいぃぃいい！！と悶えてると、腕を掴む力が少し強くなり、顔を見ると頬を膨らませている。


え、なに可愛い。

寂雷｢先生はやめて下さいって昨日言ったのですが｣

『え？そうなんですか？』


全く覚えてねぇや…先生達に迷惑かけてないかな…

寂雷｢はい。なので先生はやめてくださいね｣


じーっと穴が開きそうなくらいみてくる先生。
え、これ今言わなきゃならないやつ？


『じ、寂雷さん…？』


寂雷｢いい子ですね｣

『ひぇ…先生が眩しい…』

寂雷｢また先生って言ったね｣

『寂雷さん……』


眩しいよ…笑顔が……なんだこの35歳…



一二三｢俺っち達いつまで寝た振りすればんぐっ｣

独歩｢黙れ一二三…今先生がいい感じになってるんだから｣


『いや聞こえてますよ？おはようございます2人とも』


一二三｢バレちゃったらしょうがないな独歩〜！｣

独歩｢はぁ…朝から頭が痛い…｣


もー大丈夫ですかー？と4人であははと平和に笑う。
あははあはは…あ、はは…？



やばい。笑いながら冷や汗かいてきた。


一二三｢あれ？どしたのそんな真っ青になって！｣

『一郎達に泊まること言ってない……やばい…』


｢｢｢……あーあ…｣｣｣

入間銃兎生誕 番外編→←22曲目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す