…また、短編集出したんっすか…？【d!】 (ページ27)

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●もしも僕の思い通りに　cn(見る人によっては胸糞) ページ27

cn目線

皆は｢この世のすべてが思い通りになったらええのに｣って思ったこと、ある？
俺はいっつも思っとる。

それは皆もやろ？

cn｢…なんで、なんでなん！？｣
A『ｯ!ごめんなさい！！ごめんなさい！！』

ちゃう、ちゃうんよ。
俺は謝って欲しいわけちゃう。
俺は君に愛して欲しいだけなんよ…

A『ごめ、んなさっ…』
cn｢…まだ帰りたいん？｣
A『…………』ﾌﾙﾌﾙ

嘘つき。
本当はものすごく帰りたいくせに。
何回目？君がこの家から逃げようとしたの。

数えきれんやろ？俺が怒るたんびに
『ごめんなさい、もうしない』
の一点張り。

cn｢俺、もうAに興味ないから、帰してあげようと思ったんに。｣

これが最後のチャンス。
俺にとっても、Aにとっても。

A『っっ！帰…れる？』
cn｢おん。なんなら、今から車で送るで？｣
A『じゃあっ、じゃあ帰りますっ！』

ほら。やっぱり。
こんなんだけど、俺だって昔は詐欺師や。
あーあ。そんなに目、キラキラさせちゃって。

cn｢やっぱり嘘つき。｣
A『え？』

俺はあらかじめ後ろに隠していたナイフを取り出す。

A『か、帰してくれ、るんじゃ、ないの？』
cn｢そんな訳ないやん。ﾌﾊﾊﾊｯ、その絶望の表情！ええよ！俺好みや!｣

ｻﾞｼｭｯﾄﾞｽｯﾄﾞｽｯ

cn｢くはははははっ！｣

生暖かい血が飛んでくる。
俺はそれでもAを刺すナイフは止めない。
やっぱり、赤は綺麗やなぁ。

cn｢…………………｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
cn｢…やっぱダメか…｣

俺だって殺したくなかった。
だけど、殺すしかなかった。

もしも、思い通りになるんやったら、次は君の普通の彼氏がいいな。

俺はAに謝りながら自身にナイフを刺した。