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sideなし
「…白雪どの」
「はい」
翌日の書庫で、ラジは意を決したように白雪に話しかける。その声に気づき白雪は返事をしたものの口を少し開けたまま動かなくなるラジ。どうしたのかと白雪は頭にはてなをうかべる。長い沈黙の後ラジが口を開いた。
「ー先日、きみが言っていた私達の関係を変えたいという事についてずっと考えていたのだが」
「ーはい」
白雪はその言葉に少し驚きながらも返事をする。下にいるオビとAも驚いた面持ちで上を見上げた。
「そもそも私と白雪どのの関係とは何だ…!?」
いきなり投げかけられた疑問に汗を垂らしながらも答える白雪。
「!?な 何…と訊かれると…」
「よくわからんであろう?わからん、がな。私は、このタンバルンの王子が私で良かったときみに言わせてやりたいのだ」
真っ直ぐと前を見つめそう言うラジは今度は横目で少し後ろを見ると白雪に問いかけた。
「今言えるか?」
「ー……」
その問いに口を開けたまま何も言えなくなる白雪を見て少し顔色を悪くするが、ラジは椅子に腰をかけながら言う。
「まあいい。今 私が持っているものでは足りぬのだろう。ならば得るしかないではないか」
ラジが一点を見つめながらそう言っている中オビは何かを見つけたらしく指定の位置から離れていく。Aもその事に気づいていたがオビに任せ白雪とラジを見守っていた。
「では、この次ーこの次この国に来た時に城下の人達がラジ王子のことを誇らしそうに話しているのを楽しみにしています」
一瞬驚きで目を見開いたラジだったがすぐに戻り言葉を発する。
「あ 相手が増えているぞ」
「王子…」
下にいたAはそう言って笑った白雪をじっと見つめていた。
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はる(プロフ) - すごく面白いです!更新が楽しみですがオタクは待つのは得意な人種なので作者様の無理のないペースで頑張ってください! (2020年5月19日 7時) (レス) id: 2cc152cab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あす | 作成日時:2019年2月13日 17時