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11個目 sideなし ※少し編集を加えました ページ13

「人が多いですね」


「そうだね。試合見える?」


「なんとか…」


「よう、どうだ試合の方は」


「五分五分って感じかな」


人混みの中試合を見つめる3人。その中でも1番真剣に見ていたのは意外にもAだった。


「どうした?A。すごい真剣に見てるな」


ミツヒデがAにそう声をかけると慌てたようにミツヒデの方を向くA。


「は、はい。私は剣や体術を習い始めたのは最近なので、皆さんの技を見て奪えるものは奪いたくて…」


その言葉にびっくりした2人だったが、すぐににこりと笑い木々はAの頭を撫でた。


「そっか。奪えるといいね」


「はい。ありがとうございます」


少し表情を和らげながらそう言ったA。そう言ったのもつかの間どうやら試合が終わったらしい。


「終わったみたいだな。それじゃあ2人のとこに帰るか」


「そうだね」


そう言って人混みから抜け出そうとする2人だったがAはまだキョロキョロ周りを見ている。


「A、どうかした?」


「あの、オビさんはどこにいらっしゃるんでしょう…?」


Aの言う通りオビの姿がどこにも見当たらない。


「これは…」


「見失ったね」


3人は急いでゼンと白雪の元へと急いだ。

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作者名:あす | 作成日時:2018年12月1日 17時

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