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10個目 sideなし ページ12

「多くないかこれ。朝からこの量か?」


場所が変わり6人はどこかの食堂に来ていた。色とりどりのご飯がテーブルの上を埋め尽くす。


「いやもう昼近いし、昼飯とばして夕方何か食えばいいだろ?」


ミツヒデはゼンにカップを渡しながらそう答えた。


「おまえそういうところ大雑把だよな」


「カンパーイ!」


「こっちはすでにお酒飲んでるけど…」


笑いながら大きな声でそう言うオビに白雪が冷静な声でそう言った。


「白雪、チーズ平気だっけ?」


「はい、好きです」


「好き嫌いといえばゼンは昔、牛乳飲めなかったよなぁ」


いきなりそんな事を言ったミツヒデに思わずゼンは吹き出す。


「牛乳!?ぶははははははは!!」


ミツヒデの言った言葉にオビは大きい声で笑い出した。


「笑うな!!昔だ昔!!」


恥ずかしいのか顔を赤らめながらゼンは大きな声でオビに言う。


「ミツヒデおまえちょっと背丈あるからって調子に乗るなよ…!」


「え!?乗ってないだろ」


「主…もう遅いんですよ。何もかもが」


「なんだと!?」


「まぁ落ち着けゼン。お前だってそんなに低くは…」


「やかましい!」


「すみません。木々さんそこのお料理取って頂いてもいいですか?」


「いいよ。これ?」


「はい、それです」


口論をしだした男性陣に比べとても静かに食事を続ける女性陣。


「3人ともカップの中お酒なんですかね」


「子供はお酒飲めないでしょ白雪」


疑問に思ったのか木々にそう聞く白雪に木々はとても冷静に返した。


「「「子供!?」」」


木々の言葉に驚いて思わず声を合わせて3人は言う。
その後も6人は楽しそうに食事を続けた。


「あ、剣の試合やってる。少し見てきてもいい?」


食堂を出て少しブラブラしていた6人だったが、ふと木々が声を上げる。


「ほんとか。俺ものぞこうかな」


「私も行って大丈夫ですか?」


木々に続いてミツヒデ、Aも声を上げた。


「オビ行くか?」



「えー?」


ミツヒデはオビにもそう聞いたが話を聞いていなかったらしくオビは間延びした声で聞き返した。


「試合、剣の」


「ああ、いいですけど」


そう言うとオビは先に行っていた木々とAを追いかけるように歩き出す。


「ゼンと白雪は…まぁこの辺りで待ってろ!ちょっとで戻ってくるから!」


ミツヒデもそう言って3人を追いかけた。

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作者名:あす | 作成日時:2018年12月1日 17時

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