【黒バス】赤司君の幼馴染みは今日もお疲れ

番外編！3人でゲームをしよう<partつー> ページ25

『えっと、征ちゃんは誰でプレイする？』

「毛利元就。何故か気に入ったよ」

先程とは打って変わって笑顔が見られるようになった征十郎にAはほっとしつつ、今度は浅井長政の妻“お市”を選んだ


…

「征十郎のやり方怖ぇよ！！」

プレイが終わるなり叫んだ和成に、涼しい顔で彼は言い放った

「捨て駒なら使わなければ意味が無いだろう」

その言葉にAはプレイを振り返った。
彼が操る元就は味方を召喚することが出来る。味方は敵に向かって矢を放つのだが、その味方が邪魔になれば容赦無く切り捨てたのだ。

「捨て駒はもういいけど、連携取れ過ぎ！！ ずるい！」

「敵が引き寄せられた所を、お市が放り投げただけだ。助かったよA」

元就が出した残像のような物に間違って攻撃してくる敵を、お市が出す魔の手で放り投げる。
その作業を繰り返していただけなのだが。

征十郎に笑い返しながら、彼女は思った。

『じゃあ次は二人でやってみたら？』

その言葉に二人はあからさまに不機嫌になる。
だが想い人の提案を断る訳にもいかず、不機嫌なままプレイヤーを選択した。


…

結論から言えば二人は悪魔のようだった。
敵に選んだ“小早川秀秋”が可哀想になる程に。

ひたすら無表情で敵を倒していく。連携や助け合いなどもちろんせず、ムービーも飛ばす。
小早川が苦手とする人物(元就、三成)を使い暴れるため、小早川は悲鳴を上げていた。ここまで来ると敵でも同情してしまう。
Aはそっと心の中で合掌し、もうこの二人にさせないと誓った。

もっとも、Aが誓うまでもなく二人は二度としないと思っているのだが。


20160913
やっと終わりです！ 時間掛かり過ぎた((
初番外編はいかがでしたか？
捨て駒の私は就様を出したくて…！

ちなみに作者のB○SARAは三成LV.MAXです(LV.199)疲れた…
就様はまだです…捨て駒失格ですごめんなさい！！

10.5話 儚く散る君は→←番外編！3人でゲームをしよう

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