【おそ松さん】赤色の人形【ホラー松】第一章

第１５話　時間稼ぎ ページ19

【赤い人形】が西棟の３階に現れたっていう事は、誰かが犠牲になるっていう事だ。



本当は死にたくないけど、チョロ松とトド松を死なせたくない。



それならば・・・私が時間を稼げばいい・・・



私が稼いでいる間、



トド松とチョロ松はおそ松を探す事も【人形の身体】を探す事も可能になる。



貴「チョロ松？トド松をよろしく頼んだよ」



チョロ松「A・・・？」



トド松「どうしたの・・・？」



貴「【赤い人形】が３階に現れたっていう事は誰かが犠牲になるっていう事。

　 だから・・・ここで時間を稼ぐから・・・

　 二人はおそ松を探して、【人形の身体】を探して・・・」



チョロ松「駄目だよ！そんな事をしたら・・・Aが・・・」



トド松「嫌だよ！Aも僕達と一緒に逃げようよ！」



貴「逃げたいのは山々だけど、【赤い人形】の足が速い

　 このまま逃げても、多分追いつかれて殺されてしまう・・・

　 それならば、私を囮になれば、

　 おそ松と【人形の身体】を探す時間を稼げるでしょ？」



「「・・・」」



貴「だから・・・【赤い人形】がこっちに来る前に早く行って！！」



私はそう言うと、二人は泣きそうな表情で・・・



チョロ松「分かった・・・じゃあ・・・よろしく頼んだよ？」



トド松「A・・・」



二人はそう言ってから、階段を降りて行った。



貴「さてと・・・【赤い人形】さん？こっちにおいで？」



私はそう言うと赤い人形は走ってこっちに来たので、私も走り出した。



廊下の突き当りを曲がろうとした時だった。



貴「！！」



何かに引っ掛かり、コケてしまった。



貴「イテテテ・・・早く逃げないと・・・二人が殺されてしまう・・・」



私がそう言った瞬間、



貴「・・・！！」



私が見つけたのはカラ松と同じ、



地面が血塗れになった状態で真っ二つされた十四松の姿だった。



貴「早く逃げないと・・・！」



私はそう言うと後ろを振り返ったら、そこには【赤い人形】がいた。



？【赤いの頂戴】



そうだった・・・後ろを振り返ったら・・・駄目だったんだ。



貴「あ・・・」



私が最後に聞いた言葉がそれだった。



こうして、私は人生で二度目の死を味わったのである。

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