�将将将� ページ33
「おはようございます」
「はよ。芹」
「おはよう、芹ー」
一仕事終えて合流したレッスン室。
かけた声に返ってきた声は�睫擇�ん達で、いつもの高めの声は一向に返らない。
「あれ？大我は？」
「さぁ、トイレじゃね？」
「なーんかご機嫌ナナメだったけど」
「マジ？どうしたのかな？」
荷物を置きながら話をしていても、２人ともまったく気にもしない。
そういう些細な事が気を許されていると感じる。
向かいに腰を下ろそうとすれば、こっち、と間に引き込まれ、そのまま自主練を行う優吾くんたちや、アクロバットで競っている塚田くんたちを眺めて「最近どう？」なんて適当な話が始まる。
「あ、大我おかえりー」
「…ただいま」
うわー、めっちゃ不機嫌だ。
いつもなら何かあったなら「芹、聞いて！」なんて飛んでくるのに、むっと口を尖らせたまま人の少ない方へと足を進めていく。
「な、ヤバくね？」
「まさかの芹にも反応なしか」
「ちょっと待ってくれ。俺は大我のご機嫌測定器じゃないが？」
「似たようなもんじゃん」
「断じて違う」
「そう思ってんのお前だけだよ」
「ちなみに、他の仲良いヤツとは？」
「挨拶のみ」
「マジか。めずらし」
私に対して反応薄い時でも、北斗くんや慎太郎くんとはワイワイ話してる事あるのに。
そして、それは大概私が一人でドラマ等に出演している時だったりする。
実は拗ねているのだと気づいたのは、本当に最近の話。
「ちょっと大我に用事」
「がんばれ！お前だけが頼りだ！」
「お兄さん方、年下の俺を頼りにせずに頑張らないんスか…」
「色々やった後」
「余計ご機嫌は降下していった」
「一端担いでんじゃないか！」
「ごめんね♡」
「テヘペロ♡」
へらりと笑い舌を出す２人に苦笑を返して、腰をあげた。
向かう先など、半目で携帯を弄っている好きな人の隣以外は無い。
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佐藤龍我のぶりぶりざ○もん
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作者名：Fin. | 作成日時：2019年3月28日 1時
