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3 夜の街 ページ4

タン、タン、と軽快な足音を立てるのは、道化師姿の少女だった。
家と家の間を飛び、ビル群の屋上を物ともせずに駆けている。
ビル群特有の突風に煽られても、顔色を変えないで、目的の為に疾っている。


ふと、狭い路地裏を見下ろす事が出来るビルの端に降り立った。
其処には、中原が殺せと命じた男が逃げる様に走っていた。

A「目標発見。五分で戻る」

男は、己に向けられた殺気に気づき、上を見上げた。
男は驚愕した。少女の瞳は男からは、向けられた殺気に相応しい、血を思わせる茜色だったからだ。
衣装のデザイン故に、夜の闇に身体を殆ど溶かした少女は、そこそこ高いビルから飛び降りた。落ちている間に、軽業の様に一回転をして、音もなく着地する。

男「ま、待て、殺さないで…」

A「我が主の御命令です。貴方がこうなる所以は存じ上げませんが、仕方有りません」

殺さないでくれ、と助命を請う男にさして興味を示さずに、少女は歩み寄る。
少女の殺気により、痙攣し乍ら動けない男の喉に肉刀を押し当て、一気に掻き切った。勢いよく飛び出し流れる血液を避け、ビルの屋上に戻り、帰路に着いた。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:夜叉の子 | 作成日時:2017年10月2日 23時

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