15-8 ページ43
・
「ヴィザ翁を回収します。ヒュースとフランはいかがされますか？」
「“金の雛鳥”と“神の手”を逃した以上、予定通りヒュースとフランは置いていく。」
「かしこまりました」
その言葉を最後に、アフトクラトルの人型ネイバーは三門市上空から消えていった。
数分前
大爆発が起きてからすぐ、既にベイルアウトしていた出水と風間が、治療班を連れて北部へと向かった
そこには、大量出血して倒れた竹島と、竹島の腕と腕をカフスで繋いでいたアフトクラトルの副隊長と呼ばれていたフランだった。
「応急処置だけして即座に医療室に向かえ！
三上、今すぐ病院への救急搬送の準備をするように連絡を入れろ」
《了解》
「…………竹島…」
「風間さん！！」
その時、東部地区でトリオン兵を討伐していた二宮隊がやってくる
「お前達…」
「竹島ちゃん運ぶんですよね？トリオン隊で運んだ方が早いでしょ、辻ちゃん運ぶよ」
「はい。」
辻は返事してから、孤月でカフスを壊し、ストレッチャーに乗せられた竹島を二人で運ぶ
「悪いな犬飼、助かった。出水、俺は竹島についていく。お前は二宮と一緒に捕虜を丁重に拘束して連行しろ」
「っ！風間さん！俺も竹島と「出水」っ！」
赤く鋭い目が、出水を見る
「竹島が心配なのは分かる。だが今すべき事はなんだ？仲間はまだ戦っている。まずは落ち着け。竹島は死んで無いし、死なせるつもりも無い。大丈夫だ。」
「…………はい」
・
なにか、大事なコトを、大切なコトを、忘れてしまっている気がする。
ここで止まっている暇など、ないはずなのに。
『………殺せんせ。』
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莱歌（らいか） | 作成日時：2021年11月27日 11時
