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きくっちーってどんな口調だっけ……。
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『なーにいってんの。んなわけないでしょー』
「その割には今日、いつもより消極的だったね」
『今回は迅さんが指揮してたからね、jeは指示に従っただけ。』
「いつもより動き、鈍かったけど。」
『本体が疲れてたんだよ』
「僕の耳が生身の人間とトリオン体の区別が付かないとでも？」
試すような声色で話しかけてくる菊地原に、jeは動揺を見せることなく返答する
『……そうだね、具体的にどう違うの？トリオン伝達の速度？流れ方？器官の量？』
「…………全部だけど……分かりやすく話濁さないでくれる？」
あらバレちゃった。なんて相変わらずの無表情で変な事つぶやく
そんな目しないでよ。悲しくなるじゃん
『けどじゃあ、奈良坂達をどうやってベイルアウトさせたっていうのさ』
「元から隠し持ってたんでしょ。」
『隊服は？』
「アンタのオペレーターが作ったんでしょ。いつも着てる白衣も、攻撃を逃す素材が入ってた」
『よく見てる……いや、よく聴き分けてる。流石だよ。ほんと』
そう、jeはずっと生身だよ
案外あっさり答えたjeに、菊地原はまた口を開く
「………トリガー没収されたの？」
『例えばなにで？』
「研究室爆破させたとか。」
『え、心外。研究室は爆破させてないよ』
「………研究室は？」
『トリガー爆発しちゃったの。しかも5時間前』
「いや殆ど変わってないじゃん。爆発させてんじゃん。馬鹿なの？」
『馬鹿かも。』
「…なんでトリガー爆発するのさ。何してた訳」
『新トリガーの開発中でしてね』
そう答えたjeに菊地原はふーんとだけ言って、深くは追求しなかった。
出したココアを飲み干して、菊地原は立ち上がる
『あれ？生身だった理由聞かないの？』
「聞いて欲しいの？聞いても答えないくせに」
『………うん』
「ココア、ご馳走様」
『あ、待ってしろくん』
出ていこうとするilをとめる
『順番おかしくなっちゃったけど、おかえりなさい。無事に帰って来てくれて有難う。
外くらいから、気を付けて帰るんだよ』
そう言いながらilの頭を撫でる
「………うん」
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作者名：莱歌（らいか） | 作成日時：2021年11月27日 11時
