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自己紹介が済んだ後も二人はモノクロを離さなかった。
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そういえば、モノクロって聞いたことあったな…そんなことを考えながら俺はモノクロを逃がさなかった。
モノクロの腕を掴み、引っ張っていく。「離せ!」と抵抗されるがその暴れぐらいでは俺はびくともしなかった。
「暴れるなって!……そういえば、面は外さねぇのか?」
そういうと、モノクロは動きを止めた。否、とまった。
そして、小さく口を開き、ショックを受けた様に感じた。
「外して欲しいの?それとも……」
それとも、でまた言葉が途切れた。面に価値でもあんのか?何時まで経っても云わなそうだったから思わず、オウム返しをした。
「それとも…?」
すると、目が覚めた様に遠い意識から戻ってきたように話を続けた。
「うんん。何でもないわ。お面はまた今、外した方が良いかしら?」
「んいや?外したくねぇなら別に…」
「お二人とも、私を忘れてるんじゃないのかい?」
げぇっ…忘れてた…青鯖のことを。
「ふぅん…中也、その顔は忘れてたね?」
「手前の事なんて覚えていたくもねぇよ!!」
「ふふふふっ」とモノクロが居る方から笑い声が聞こえた。
そう、モノクロが笑わった。多分、俺らの会話が面白いとかのそんな偏屈な理由だろうけど、俺からすると少し…………
「……中也くん?如何したのかなぁ?」
「あっ、少し考え事を、、」
「ふぅん…
バレたか?でも、何でわかった?抑も、俺は何に嫉妬した?
「中也?思考を読まれていることに気付いたらどうだい?」
「思考を?んわなけないだろ。」
思考を読めるなら、異能力者か?異能なら太宰が触れば無効されるはず………
「太宰くん、触ってみてあげて?」
「モノクロちゃんが云うのなら、仕方ないねぇ………」
と太宰が呆れながら云った。これで触れれば太宰の廻りで風が吹き上がるはず…
「な、何も起きない?」
「そ、つまり、天性の才能だよ?中也…くん。」
中也…くん。とただ名前を云われただけなのに凄く恐ろしく感じた。
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坂口純(プロフ) - まるぴん警備員さん» 有り難うー! (2017年9月15日 13時) (レス) id: 4cd7222ca2 (このIDを非表示/違反報告)
まるぴん警備員(プロフ) - ぐっちー面白いです! (2017年9月15日 7時) (レス) id: 34287fdb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:純 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年9月14日 0時