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＿＿＿…
「…うし、休憩。」
母親が出て行ってから数時間の間に、稜哉は作り置きの晩御飯を平げ、自室で黙々と受験勉強に励んでいた。
休憩をしようと部屋を出たと同時に玄関扉が開かれ、辰哉、Aの順番で入ってきた。
「あ、稜哉ただいま！ご飯わかった？」
「…うん、おかえり。」
「晩メシなんだった？笑」
「…唐揚げ。」
「お、やったね〜。手洗って食おー。」
いつも通りの口調の父親。それでもすれ違ってリビングに向かう辰哉の後ろ姿を目にした稜哉は、少しの違和感があった。
「…どうかしたの、親父。」
「ん？どうかって？」
「…痛そう。ってか、辛そう。」
「…ほんと、よく見てるね笑」
「本当は口止めされてるんだけど…笑」と切り出したAは、診察の際に医師に告げられた辰哉の現状を稜哉に伝えた。
そして、その状態で舞台公演を続けようとしていることも。
「それ、大丈夫なの…？」
「本人はやるって言って聞かないし、マネージャーさんも嫌々だけど目を瞑るって言って。
私としてはやっぱり休んで欲しいんだけどね、辰哉もプロだから、もう口は出さないかな…笑」
「……。」
リビングに入れば、いつも通りの格好で晩御飯を食らう父。
呑気に「美味いなぁ！笑」なんて言う父に、果たしてどう自分が声をかけようか、迷いに迷って「…だね。」とそっけなく返した。
＿＿＿辰哉もプロだから、もう口は出さないかな…笑
母親の言葉を思い出して父親の姿を見つめる稜哉は、今まで感じたことのない感情を抱いた。
また数時間後。家族が寝静まったタイミングで、リビングに一人、辰哉は台本を読み返していた。
腰を怪我したとはいえ、やはり "この道" を歩んでいる以上は簡単に休むとは言っていられない。
彼にとってソレは当然の判断で、世間一般から見たら過剰なのではと言われてもおかしくないのだが、妻は心配ながらも辰哉の意見を尊重してくれた。
まぁ、"続行する" と告げた時の彼女の表情は忘れられないが。
「……あっ、」
回していたボールペンが手元を離れて床に転がる。
不意に拾おうとした瞬間、体に痛みが走り、顔を顰めて手が止まる。
情けないな…と一度体勢を変えようと試みたその時、視界の外から別の手が伸びてきて、ボールペンを手にした。
「…無理すんなよ。」
「…おー、さんきゅ笑」
ボールペンを受け取ろうと手を伸ばしたら、稜哉は逆に手を引っ込めた。
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あのん(プロフ) - (名前)ミオさん» ご心配をおかけしてすみません、無事復活しました← 今後ともよろしくお願いします！ (2021年10月25日 20時) (
レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - みんさん» ご心配をおかけしました。温かいお言葉ありがとうございます！(泣) (2021年10月25日 20時) (レス) @page48 id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - 無理なくゆっくり休んでくださいね (2021年10月20日 0時) (レス) @page49 id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
みん - いつも楽しみにさせていただいております。体調不良ということでとても心配ですが、お休み期間ごゆっくりなさってください。再開されてもあのん様の健康第一で続けていただければと思います。 (2021年10月17日 20時) (レス) @page48 id: 3106d83bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - ぴけらびさん» メッセージありがとうございます！お気持ちとても嬉しいです！再開したら是非、またお立ち寄りください (2021年10月16日 21時) (レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あのん
| 作成日時：2021年9月14日 19時
