最恐の…フォーマンセル!?【文スト&女主2人】 (ページ47)

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第34話ポートマフィアですが何か？ページ47

敦視点

──国木田「こいつに遭うな、遭ったら逃げろ。俺でも

奴と戦うのは御免だ」──

『な───』

こ、コイツは…

芥川「お初にお目にかかる、僕は芥川。そこな小娘と同じく卑しきポートマフィアの狗───」

樋口「芥川先輩、ご自愛を───此処は私ひとりでも」

ﾋﾟｼｯ(樋口ちゃんの頬を叩く音)

な、何をしてるんだ

仲間じゃないのか？

芥川「人虎は生け捕りとの命の筈。片端から撃ち殺してどうする、役立たずめ」

樋口「───済みません」

茜「言いすぎじゃないかな、龍ちゃん。それに、そこのところは大丈夫だって。

敦は僕が殺させないから」

茜くんとも面識が…

芥川「茜さんも居ましたか」

茜「相変わらずの独走っぷり」

芥川「それは皮肉ですか？」

茜「さぁね」

それにしても、

『人虎？生け捕り？あんたたち一体』

芥川「元より僕らの目的は貴様一人なのだ、人虎。そこに転がるお仲間は──いわば貴様の巻き添え｣

茜「龍ちゃん、やめて」

巻き添え…

『僕のせいで皆が───？』

芥川「然り、それが貴様の業だ人虎。貴様は生きているだけで周囲の人間を損なうのだ」

茜「龍ちゃん」

芥川「自分でも薄々気がついているのだろう？

【羅生門】」

『───！』

羅生門？と呼ばれるものが

僕の近くの床を削った

芥川「僕の【羅生門】は悪食凡るモノを喰らう。抵抗するなら、次は脚だ」

『な、何故？どうして僕が───』

茜「龍之介、やめろって云ってるんだけど」

芥川「しかし茜さん…」

茜「上司の云うことが聞けない？」

僕のせい───？

僕が生きてるだけで皆不幸になるのか──？

ふと、小さな声が聞こえてきた

その声の主は…

谷崎「……くん……敦、くん……逃げ、ろ……」

ナオミ「う……」

この2人だった

皆、まだ息がある……

茜「一寸、そろそろ僕もやるけど？」

芥川「今回ばかりは邪魔をしないでいただきたい」