びーきゅー隊員ちゃん。Ⅱ【wt】 (ページ9)

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『面白いね修くん。思わず応援したくなっちゃった』

「これからランク戦にも出る予定なので、応援してやってください」

『諏訪隊と戦わないラウンドだったら応援しようかな』

『諏訪さん第1だから』と言いながら腰をあげる。烏丸くんも腰をあげ修くんの方へ行く、彼と反対側である出口に向かって私は歩いていく。てっきり一緒に修くんの方へ行くと思ってた烏丸くんは反対側に歩いていく私を見て「あれ？Aさん修のところへ行かないんですか？」と言う。

『うん。時枝くんに任せっきりになってるから私も新入隊員のいるラウンジに行ってくる』

「そうですか。じゃあ」

『さらば烏丸くん』

歩いていきながらさっきの模擬戦を思い出す。自分の弱さを自覚して、それを活かせる方法を考え相手を倒す。思った以上に三雲修くん曲者そうだ。

『流石、迅さんだ』

迅さんが玉狛に彼を引き込んだ理由がわかった気がする。

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ラウンジにつくと休憩している新入隊員達が椅子に座っていた。時枝くんはどこにいるのかキョロキョロと見渡すと新入隊員の質問に答えている時枝くんを発見する。彼に近づこうと足を踏み出すと「あ、あの！」と私より年下の女の子に話しかけられた。

『はい？…えーと私かな？』

「は、はい！そーです！先輩に聞きたいことがあって…」

先輩…先輩…

先輩という言葉が私の頭の中でエコーのように響く。
先輩…なんていい響きなんだ。
にやけそうな表情を隠すためにニコッと微笑みながら『なんでも聞いてね』と言う。

「あのっ！先輩ってもしかして銃手(ガンナー)ですか？」

『おっよくわかったね。そうだよ〜』

「ハンドガン持たれているので…もしかしてと思って……あの！私も今ハンドガン使ってるんです…でも上手くいかなくて…狙ったところに全然いかないし…」

『うんうん』

「銃手(ガンナー)に向いてないのかなって…」

『なるほど、上手くいかなかったら不安になるし、向いてないって思うよね…でも、上手くいかないからって諦めちゃうのはまだ早いと思うんだ。君はまだC級隊員、練習によってはまだまだ伸び代しかないんだから、とりあえず頑張ってみない？それでもダメだと思ったらまた声掛けて？一緒に考えよ』

「ありがとうございます！頑張ります！」

ちゃんとアドバイスになったかな？と少し不安になりながら時枝くんと合流してオリエンテーションを再開した。

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