■73. ページ29
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川瀬side.
新型はレプリカがコピーしたラービットによって足止めをしてくれ、修くんとレプリカと共に基地に向かって走る。
基地が近くなるほど安心するはずが、何故か胸騒ぎのようなものを感じハンドガンを握る手に力が篭もる。
だめだ、だめだ。私の役目は修くんと千佳ちゃんを基地に送り届けること。
「……なにか不安なことがあるみたいだな」
『レプリカ…ちょっと胸騒ぎがするだけ…』
「大丈夫だ、オサムやチカだけじゃない。Aのことも守る。だから安心してくれ」
『……レプリカ先生イケメンだね……惚れちゃいそうだよ』
住宅街の壁に身を寄せて基地に続く扉を見る。
そして最後の作戦会議を行う。
「最後の確認をしよう_________あとは我々が入口に辿りつくだけだ」
『行こう、修くん。絶対君達を送り届けるから』
基地への道へと足を進めると目の前に現れた鳥の形をした弾。
私はそれに向かって
修くんが進んだのを確認すると私も走って追いかける。
民家に入った瞬間床にいたクラゲたちによって修くんは脚を奪われた。
「クラゲ……！？こいつも弾なのか……！？」
「建物を出るぞオサム、A」
建物を出るとレプリカがドアの解析をもう少しで終えるところだった。しかし、レプリカ分身が何者によって攻撃され、破壊された。ゲートから現れたのは女の
……それよりも
『……まずいよ…』
「まずいな、もう1人の人型が下りてきた。情報によると空間を繋げる
さっきまで公平たちが闘っていた男の
あと少し……もう少しだったのに……
そこにざっと現れた人物に全員驚いた表情を浮かべる。
「……標的を確認した。処理を開始する」
『三輪くん……』
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