■67. ページ23
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公平と米屋を見送ったあと、私もトリオン体へ換装する。
『トリガーオン！』
クラスメイトに向かって避難しようと声をかけようとすると、担任の先生が入ってき「避難するぞ」と生徒たちに声をはりあげて言った。
『先生、私が避難所に着くまで護衛します』
「！川瀬か、心強い！」
『とにかく基地から離れた場所に行きましょう』
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先生と共に先頭を走り、トリオン兵が来ていないか気を張りながら周りを見る。現在の状況を伝えるために本部に連絡をとってみる。
『本部、こちら川瀬。第一高等学校の生徒、職員が基地から離れた場所へ避難できるまで護衛しています』
【 川瀬隊員か！そのまま真っ直ぐ走ってくれ、もう少し行けば安全区域に入る！ 】
『了解……先生このまま真っ直ぐ行きましょう。そうすれば安全区域に入ることができます！』
「わ、わかった！！」
先生と話しながら走っていると後ろから「きゃー！」と大きな悲鳴が上がった。立ち止まり振り返ると、女子生徒が右を指さしながら震えていた。慌てて指の先を見ると50m先にトリオン兵が三体こちらに向かって突進してきている。
『……トリオン兵のお出ましか……先生このまま真っ直ぐ走ってください』
「え、でも……」
『大丈夫です。この真っ直ぐにはトリオン兵はいません』
『よろしくお願いします！』と言うと同時にグラスホッパーを出し、トリオン兵の元へ跳ねていく。
ハンドガンに手をかけ、トリオン兵の弱点に向かって撃つ。二体はバタンと倒れ、もう一体倒そうとすると上からアステロイドが落ちてきた。もう一体は呆気なく倒された。私の近くにパタと着地音がする。
『王子隊！』
「やぁ、カワセトリーヌ。相変わらず鮮やかなハンドガンさばきだ。」
『相変わらず王子先輩もキレキレのあだ名ですね』
「ここの区域は俺たちが守るから川瀬さんは行ってくれ」
『はい！ありがとうございます！』
王子隊に任せて、グラスホッパーを使い生徒たちの先頭を目指す。もう少しで安全区域に入る。
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