□47.入隊式 ページ3
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ー入隊式当日ー
『入隊式のお手伝い？』
「そうだ！生憎人手不足でな…Aさえ良ければ手伝ってくれないか？」
『喜んで！』
確か、諏訪さんも入隊式の手伝いに駆り出されてるという情報を聞いていた私は即答した。やった〜諏訪さんと同じ空間にいることが出来る…。そんなことを考えていると嵐山さんに「ありがとう！じゃあこれを首からかけてくれ」とタブレットを渡された。
『え？え？』
「それじゃあ行こうか。そろそろ時間だ」
『ちょ！嵐山さん！！』
わ、私も仮想戦闘の操作係がいいです！なんて仕事を受けた以上わがまま言える訳もなく、大きくため息をついて嵐山さんの後ろをとぼとぼとついて行く。
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入隊式が始まり、嵐山隊と一緒に並んで立っているが、私だけアウェイじゃないかな？なんて思いながら入隊する後輩達に視線を向ける。
あ、遊真くんいる。隣にいるのが……メガネくん？私に気づいたのか遊真くんは手を振ってくれた。私は嬉しくてニコッと笑って返事をする。
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三雲side.
嵐山隊と一緒に並んでいる隊員がこっちを見て笑ったのを見た俺たちの近くにいる新入隊員が顔を真っ赤にして湧き出した。
「おい。誰だよあの美人隊員。嵐山隊じゃないだろ？」
「見たか？今俺見て笑ったよ…可愛かった」
「黙れ、お前みたいな不細工が笑ってもらえるわけないだろ！俺だよ絶対俺。目が合ったもん」
「お前も俺と大差ねーよ！！」
俺に向けて笑ってくれたと周りの新入隊員達がわいわいと争い始める。そんな中、あの隊員に向かって手を振った空閑にボソッと耳打ちをする。
「あの嵐山隊と一緒にいる人空閑の知り合いか？」
「そーだな。1回しかあったことは無いが知り合いだ」
「……じゃあ、空閑に向かって笑ったのか」
周りの荒れように少し冷や汗をかきながら見渡す。そんな周りなんか目に入ら無い様子で空閑は真っ直ぐその隊員を見つめる。
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