貴方の標的になるのは誰 ページ4
「佐和山 アズ子でーす、勝ち残るの私なんでよろしくね」
ブルーロックプロジェクト、300人の現役FWの中から1人のエゴイストを作る企画。
私はその中でも最下層のチームZに配属された。各チームにマネージャーは2人ずつ、そこから勝ち上がれるのは全体を含め5人だけ、らしい。
「有能でないマネージャーはいらない。これは絶対的なルールです以上」
ここに私たちを集めたヒョロメガネが言っていた言葉を思い出す。
マネージャーとして集められた人の個性はバラバラで、年齢だけに視点を向けてみると、私のような高校生も入れば30代半ばの人も居た。
隣にいるアズ子さんも20代だと言っていたし。
「ぷっ、つーかAちゃんメイクケバすぎでしょ。どんだけ気合い入れてんだっつーの！」
「…？ そこまで派手な化粧してないんですけど」
「はぁ？だってそのバサバサのツケマ…」
「ツケマどころがマスカラさえして無いですよ」
顔つきが派手なのは自覚しているけれど、それで避難される筋合いはないと思う。
勝手に文句を垂れて正論ブってる目の前の人に対し、無性にイライラしてしまった。
「…っあぁそう！？良かったわね大層可愛く生まれてきて！」
「え、ありがとうございます…？」
なんか褒められてしまった。 案外いい人なのかも？と思ってしまったブルーロック初日。
＊＊＊
チームZ内で、アズ子さんは自分の居場所を着々と確立していった。
私はと言うと、ただ黙々と作業をするだけ。会話を振られても二言返事で返すか無言を貫く。
＿＿＿だって私はお遊びをしに来たんじゃないし。男女の淡い青春とかがしたいなら学校でどうぞ
でもここは違うでしょ、ブルーロック。
「Aちゃん愛想悪くな〜い？他の子ビビってるよ」
「…貴方の分の仕事も何故か私がやる羽目になっているので話す暇無いんですよね」
「うわ、なんだよあの言い方」
「Aさんって美人だけど何考えてるか分からなくて怖いよな〜」
アズ子さんの隣に陣取っていた いがぐり頭と成早くんが私を苦い顔で見て、軽蔑の言葉を放つ。対するアズ子さんは満足そうだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らず - 更新頑張って下さい〜‼ (2023年3月30日 17時) (
レス) @page8 id: 420a815871 (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん。(プロフ) - こ、恋様……！！素敵な文章…と思いながら読んでいたらまさか恋様とは…！！ (2023年1月21日 20時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
川栄百合子 - パスワード設定にしちゃうんすか？しないで下さい！！ (2023年1月21日 18時) (レス) @page4 id: ef38169435 (このIDを非表示/違反報告)
アナと - 面白いからパスワードにしないでほしい (2023年1月21日 18時) (レス) id: 8d0ab60321 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春風 恋
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2023年1月21日 17時
