.45 今様 ページ47
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そう話す風丸には少し苦痛の表情が浮かんでいて、辛そうに見えた。
風丸は、優しい。
きっと誰よりもチームメイトのことを考えていて誰かが傷つくことをよしとしていない、Aはそう理解していた。
だから白恋に行く前の特訓でも焦っていた。
しかし、焦りは周りを見えなくさせる。
吹雪「…だったら、風になればいいんだよ。」
円堂「えっ…風？」
予想外の言葉に雷門の面々は驚く。
吹雪に連れられて来た先は校舎の裏。
しかしその場所は驚くべき形になっていた。
A「すごい…ゲレンデになってるの？」
雷門の向かいにはなぜか大きな雪玉を用意する白恋サッカー部のメンバーが。
そして吹雪はスノーボードを足に固定して構えている。
円堂「スノーボードか！」
風丸「それでどうやって…」
吹雪「まあ、見ててよ！
雪が僕たちを風にしてくれるんだ。」
そう言って吹雪は勢いよく滑り出す。
その速さには誰もが驚くばかり。
円堂「やるなぁ、吹雪！」
染岡「ハッ、ただのスノボーじゃねえか。」
荒谷「吹雪君は小さい頃からスキーやスノーボードが得意でよく遊んでたんだって。
走るよりも、雪の上を滑る方がもっと速くなって風を感じるから好きだって言ってた。」
風丸「風か…」
吹雪「みんな！よろしく！」
「はーい！」
吹雪の掛け声に応じて白恋のメンバーは次々に抱えていた雪玉を落として行く。
円堂「危ない！」
その円堂の声に反応するように吹雪は軽々と転がり落ちてくる雪玉を避けて滑って行く。
土門「すげぇな！雪玉のめちゃくちゃな動きを完璧に見切ってるぜ…」
荒谷「吹雪君が言うには速くなればなるほど感覚が研ぎ澄まされて、
自分の周りの物がはっきり見えてくるんだって！」
一之瀬「確かに速いよ！」
塔子「この特訓、面白そう！」
円堂「あぁ、俺もやりてえ！」
雷門のメンバーが吹雪のその滑りに見惚れている中一つの雪玉が勢いよく目金と栗松に向かって来ている。
栗松「め、目金さんあれっ！」
その瞬間2人とも雪玉に巻き込まれて向かいに転がっていってしまう。
向こうに思い切りぶつかった瞬間の振動で木々の雪も勢いよく降り落ちてくる。
その音はまるで雪崩のように。
それを聞いた途端吹雪が滑りをやめその場に崩れ落ちる。
ガタガタと震える吹雪に気づき円堂達は彼に駆け寄る。
円堂「吹雪！大丈夫か！」
吹雪「ごめんごめん…ちょっと失敗。」
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みき(プロフ) - 紗沙さん» お願いがありますがいいですか？ (2018年3月9日 17時) (
レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
紗沙(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます〜。申し訳ないのですがオチの方は決まっているので他の作品でご要望にお応えさせていただきたいと思います。すみません！ (2018年3月3日 8時) (レス) id: 74d74bb26e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 豪炎寺くんオチの作品にしてほしいです！お願いしますm(__)m (2018年3月3日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗沙 | 作成日時：2016年7月16日 9時
