.39 埴 ページ41
-
角馬「さぁ、始まります！
雷門中vs白恋中の練習試合、実況は角馬圭太でお送りします！」
向かい合う白恋中のチームを見ると、吹雪はディフェンスラインに立っている。
染岡「…なにっ！あの野郎、ディフェンスにいる！」
A「吹雪はフォワードじゃないの？」
喜多海「フォワードだよ、吹雪くんは。」
染岡「じゃああれはなんだ！」
喜多海「今はまた、ディフェンダーなんだ。」
A「ディフェンダーでフォワード？…柘榴みたい。」
鬼道「柘榴？」
A「あ、ううん…何でもない。
どういうことだろうね、これは。」
少しワクワクとしているような、そんな表情を浮かべるAに鬼道は何かを重ねる。
鬼道「さあな…やってみないとわからんな！」
円堂「よくわからないけど、面白くなりそうだ！」
しんと冷たいグラウンドにホイッスルの音がひびく。
鬼道のキックオフで試合が始まった。
瞳子「彼の動き…漏らさず撮ってね。」
春奈「はい！」
染岡「ふざけてんじゃねえ…どけぇ！！」
染岡は強引に切り込み荒谷と氷上を突破する。
染岡の向かう先は…ディフェンスにいる吹雪だ。
吹雪「そういう強引なプレー、嫌いじゃないよ……アイスグランド！！」
吹雪の技は綺麗だった。
ふわりと舞ったボールを軽々と受け止める。
円堂「すごい！」
角馬「おっとぉ吹雪、染岡から華麗にボールを奪ったぞ！」
鬼道((なんてディフェンス能力だ…あれを破るのは、かなり大変だぞ！))
彼が喜多海に出したパスは惜しくも風丸に奪われる。
風丸((他のプレイヤーは吹雪ほどの実力じゃないみたいだ…))
風丸は最初と同じように染岡にパスを回す。
そしてまた、彼の前には吹雪が立ちふさがる。
染岡「防げるもんなら防いでみやがれ…ドラゴンクラッシュ！！」
吹雪は、染岡のシュートを見切って軽く受け止めてしまう。
円堂「そうか！吹雪はすごいフォワードじゃなくて、すごいディフェンダーだったんだ！」
その言葉に苛立つように染岡はスライディングで吹雪からボールを奪おうとする…その瞬間、彼はマフラーを掴み小さく呟いた。
吹雪「出番だよ。」
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき(プロフ) - 紗沙さん» お願いがありますがいいですか？ (2018年3月9日 17時) (
レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
紗沙(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます〜。申し訳ないのですがオチの方は決まっているので他の作品でご要望にお応えさせていただきたいと思います。すみません！ (2018年3月3日 8時) (レス) id: 74d74bb26e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 豪炎寺くんオチの作品にしてほしいです！お願いしますm(__)m (2018年3月3日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗沙 | 作成日時：2016年7月16日 9時
