.31 朱殷 ページ33
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身体がこわばる。
今は皆眠っているから大声を出すことも出来ないしこれと言って護身術を得ているわけでもない。
身を構えてキャラバンを上ってくる相手を待ってみると予想外の人物が上ってきた。
A「…円堂。」
円堂「うぉわっ！A、いたのか…びっくりした…」
A「それはこっちの台詞だよ。珍しいね、円堂が起きてるなんて。」
円堂「眠れなくて…ここ、空綺麗だな。」
円堂が眠れないのも意外だが、空に目を向けるのも意外だった。
ふっと顔をほころばせて円堂に話しかける。
A「本当、この夜空見てると気分がいいよ。」
円堂はAの持っているペンダントを見つめた。
初めて見る透き通った青い石は目を惹く美しさだ。
円堂「A、それなんだ？」
A「これ？私の大事な大事なもの。
パライバトルマリンっていう宝石なの、綺麗でしょ。」
円堂「ああ、すっげー綺麗だ！なんでそれ…」
土門「隣、いいか？…って霞野もいたのか。」
円堂「やっぱ、壁山？」
A((ああ、いびきか。))
円堂と土門は空を見上げる形で寝ころび、Aは隅に座ってゆっくりと空を見ている。
土門「なぁ、このどこかにあいつらの星があるのかなぁ…。」
円堂「エイリア学園のか？…どうなんだろ、俺にはわからないよ。」
土門「知ってるか？
今見えてる星の光ってさ、何百年とか前の光かもしれないんだぜ。」
円堂「どういう意味だ？」
土門「宇宙ってさ、光の速度で走っても広すぎるんだ。
だから、いま地球に到達したこの光は何千年前とか、
何百万年前の光かもしれないんだってさ。」
円堂「へえー…宇宙って、すっげえ広いんだな！」
土門「それに比べたら、俺たちってすっごいちっぽけな存在なんだよ。」
円堂「そうかなぁ？
星の光は、地球を目指してるんだよ。地球っていうゴールをさ。」
A「地球がゴール…」
円堂「何千年、何万年って光が俺たちに降り注いでるんだろ？
この地球に向かって…」
土門「…そうだな！」
夜の闇に飲まれるように円堂と土門は眠りにつき、Aもテントに戻った。
少しの時間も経たないうちに空はぼうっと青を取り戻していく。
そして鳴り響くホイッスルの音に雷門イレブンの面々は起き始める。
瞳子「起床！出発の時間よ。」
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みき(プロフ) - 紗沙さん» お願いがありますがいいですか？ (2018年3月9日 17時) (
レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
紗沙(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます〜。申し訳ないのですがオチの方は決まっているので他の作品でご要望にお応えさせていただきたいと思います。すみません！ (2018年3月3日 8時) (レス) id: 74d74bb26e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 豪炎寺くんオチの作品にしてほしいです！お願いしますm(__)m (2018年3月3日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗沙 | 作成日時：2016年7月16日 9時
