◇浮気してみた[はるめさんリク] ページ41
﹏忙しいのか、最近の彼は貴方に構ってくれません。貴方は最近声をかけてきた男とよく出かけるようになってしまいます。それに気付いた彼は…？
﹏tn
｢なぁ、お前最近誰と遊んどるん？｣
鏡の前でおめかしをしていた貴方の元へ、少し苛ついた様子の彼がやってきました。
『え？…あ、友達だよ』
彼から声を掛けてくることが最近なかったものですから、貴方は吃驚。それでも流石に性別を出してしまうと彼を怒らせてしまうのは分かっていたので、言葉を濁します。
｢えらい曖昧やな。なんか俺に隠しとることあるんちゃうん？｣
｢最近一緒に居てやれんかったのは謝るわ。でも“それ”は無いんやない？｣
そう言いながら彼は貴方の目の前まで詰め寄ってきました。そして10cm程の距離まで来てやっと止まると、貴方を軽蔑したような目で見下します。
『ごめん、寂しくて』
思わず目を逸らした貴方がそう言うと、彼は呆れたように大きな溜息をつきました。
｢まぁ俺も悪かったから今回は見逃したるわ。但し条件がある｣
思わぬ一言に貴方が顔を上げると、彼は
｢そいつとの連絡は今後一切禁止やで、それと暫く俺から離れんといて｣
なんたかった貴方が大好きな彼。別れる選択肢は無いようです。勿論貴方も友達より彼の方が大切なので、彼の言う通りに過ごしたのでした。
﹏ut
｢あれぇ〜なんかAちゃんから嗅いだ覚えのない匂いがすりゅ〜｣
ひょこっと貴方の後ろから顔を出した彼は、巫山戯た口調と笑顔で貴方の違和感を指摘します。貴方が振り返ると、そこには目が笑っていない彼が。笑顔の筈なのに、視線は凍りつく様に冷たいものでした。
『だいせん、せ？』
小さな声で彼に訊ねると、彼は｢ん？｣と首を傾げます。
｢いやぁ最近様子おかしいなって思っとってん、尾行したら面白い事になっとったからさぁ｣
｢んふふ、浮気は女の方が気付きやすい言うやろ？意外と男も気づいてんねんで♡｣
彼は経験が豊富なので、浮気に関しても知識があるのでしょう。
『…ごめん、ごめんなさい』
彼に気圧された貴方が震え声で謝ると、彼は
｢どうしたろうかな？｣
貴方の頬を片手で包みながら愛おしそうにそう言います。でも、先程からずっと冷たい目をしているので貴方は怖くて堪りません。
｢ま、寂しかったんやろ？もう寂しい思いさせんから俺の所に戻って来な｣
パッといつもの表情に戻った彼は、得意の口説き文句で帰還を促してきます。
これには男友達も勝てませんね。
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イルカ(プロフ) - 初見コメ失礼します！赤身肉さんの語彙巧みすぎて好き…（突然の告白）もうこんな神作者見つけたなら全力で推すしかないよね？ね？（？） (9月9日 22時) (
レス) @page11 id: b093c7cd53 (このIDを非表示/違反報告)
みらいちゃんです！ - とっても面白くて幸せな気持ちになれました (6月27日 21時) (レス) @page50 id: c5fe17e93b (このIDを非表示/違反報告)
赤身肉(プロフ) - めはたさん» リクありがとうございます〜！！！わわ、その考えめちゃくちゃ面白そうです笑、ほんとにネタ供給ありがたすぎて今回も徹夜で書かせて頂きます！！！作品を気に入って貰えて光栄です߹-߹ (2022年9月16日 13時) (レス) id: 39e27b50d0 (このIDを非表示/違反報告)
めはた - リクエストなのですが前回の浮気してみたの番外編みたいな感じで浮気相手と思ってた人が夢主の兄弟だったみたいな作品が見たいです！いつも更新ありがとうございます。この作品大好きです (2022年9月16日 4時) (レス) id: 23fa00dbe1 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - ありがとうございます！！これからもこの作品大好きです！！がんばってください！！ (2022年9月5日 23時) (レス) @page38 id: 7fcb465eed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤身肉 | 作成日時：2022年8月14日 4時
