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アズールside
ア｢A！！A！！！｣
ジ｢アズール、今はそっとしておきましょう。
無理に揺らしても今は起きませんよ。｣
ア｢息……息はちゃんとしてる…良かった…生きてる……｣
よかった、という言葉しか出てこない。
僕の腕の中でスヤスヤと眠っているAを眺めながら、なんとか自分を落ち着かせようと必死になるが無理だった。
早く話したい、早く抱きしめたい、そんな思いが頭の中をグルグルと回るばかり。
カリムさんは相変わらず、ジャミルさんの横でボロボロと泣くばかりだ。
……僕だって本当は泣きたい。
でも今ここでそんな事をできるはずがないんだ。
僕にだって一寮の寮長という立場があるから。
フ｢アズールさぁ、泣けばいいじゃん。ホントは我慢してんでしょ？｣
ア｢え…？｣
ジ｢ふふっ、バレバレですよ。先程から何度も下唇を噛んでいるでしょう、僕達には隠せませんよ。｣
ア｢そ、そんな事…｣
ジ｢そうですねぇ。理由は、オクタヴィネル寮寮長という立場があるから人前でギャン泣きなど出来ない、と言った所でしょうか。｣
……何でもかんでもお見通しなんですね、お前たちは。
ア｢………っ…A……ぅ…うぅ…っ…｣
そうだ、Aは僕の立場なんかよりももっと大切な存在じゃないか。
…そんな人を失いそうな今泣かずにいつ泣くんだ。
ア｢…起きてよ………っ…Aっ……っうぁ……っ…｣
こんなに好きになるなんて思ってもいなかった。
こんなに愛してもらえるだなんて思ってなかった。
だからこそ失いたくないんだ、Aを。
ジ｢アズール、大丈夫ですか。｣
フ｢ちゃんと肺呼吸できてるー？｣
ア｢じぇ、ど……ふろ、い…っ…｣
ジ｢どうしました？｣
フ｢あはっ、オレらの名前ちゃんと言えてねーし。｣
ア｢A……ちゃんと起きるよね…っ……？｣
不安だ。
怖い。
やっと見つけたのに。
守ることすら出来ないなんて現実を突きつけられるのが――怖い。
フ｢はぁ？アズールが信じねぇで誰が信じんだよ。｣
ジ｢そうですね、フロイド。
彼氏である貴方が、必ず戻ると信じずに誰がAさんを信じるんです。
好きなんでしょう？
それならちゃんと信じてあげるべきですよ。｣
ア｢そ、ですよね…っ……必ず…戻りますよねっ…｣
その時、眠っていたAが体をよじらせた。
『ん……んぅ…』
ア｢A？A？！｣
ただ必死に呼びかけるしか出来ない僕を、落ち着けない僕を、どうか許してください。
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雲(プロフ) - ウルズさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて本当に嬉しいです！！イベント編、今どのような話にしようか考えていますので…お楽しみに！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ - 初コメント失礼致します。関連作品の欄からこの話を見つけました。本編とオリジナルが上手く融合されていて、とても読みやすいです。ハッピービーンズデーやゴーストマリッジ編、楽しみにしています。 (2020年8月12日 18時) (レス) id: 17bf86e827 (このIDを非表示/違反報告)
雲(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます！すみません、最近テストが終わったばかりでまだまだ忙しくて……頑張って更新するので、よろしくお願いします！ (2020年7月23日 19時) (レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年7月23日 19時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
雲(プロフ) - 漆Pさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるのとても嬉しいです！！Twitter是非繋がりましょ！これからもお願いします！ (2020年6月19日 16時) (レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲 | 作成日時：2020年6月16日 18時
