19 ページ19
ジェイドside
『…すぅ……すぅ…』
ジ｢A……｣
学園長が治癒魔法を施してくれましたが、目が覚める可能性は…五分五分との事。
どうやら、力を奪われた挙句、体の骨の大半がキツいアズールの締めつけによって折れていたようです。
学｢……回復しなくても、ちゃんと見守っていてあげてくださいね。｣
嫌な予感が、学園長の言葉と共に胸を掠める。
学｢3日後の日没がタイムリミットですよ。｣
ジ｢皮肉にも、陸の王子に恋をして海の魔女と取り引きをした人魚も、3日後の日没までがタイムリミットだったようですね。｣
あぁ、今回の取り引きもそうでしたかね。
ジ｢その人魚は、3日後の日没までに王子とキスをすれば、声も元通りに、一生陸で過ごせたようですね。
出来なければ、泡になってしまうとか。｣
……貴女が起きなければ、僕も泡になってしまいましょうか。
そんな魔法薬、どこかでレシピを見かけた気がします。
次の日も、授業をサボって一日中Aと一緒にいました。
そして、そのまた次の日。
ジ｢ねぇ、A。今日の日没までに目を覚まさなければ、貴女はもう戻って来ないんですよね。
貴女に嫌われたままで、気持ちも伝えられないまま、このまま僕も泡になるんでしょうか。｣
ねぇA、目を開けてくださいよ。
きっともう起きているんでしょう？ 僕の反応を見て楽しんでいるんですか？
ジ｢キスをすれば、起きたり……なんて、夢物語も甚だしいですね。｣
でも……もしかしたら…
ジ｢………A、貴女の好きな人に謝らなければ。｣
どうして…って？
だって、僕が初めてのキス、奪ってしまいますからね。
ジ｢…失礼します。｣
軽く短いリップ音が、夕暮れ時の2人きりの保健室に響いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 185人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雲(プロフ) - チナツさん» チナツさんリクエストありがとうございます！頑張ります！！ (2020年5月26日 21時) (
レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
チナツ(プロフ) - ジェイドと喧嘩してしまうのを見たいです！！お願いします！！！！ (2020年5月26日 21時) (レス) id: 874de908fc (このIDを非表示/違反報告)
雲(プロフ) - まやさん» リクエストありがとうございます！頑張ります！ (2020年5月26日 20時) (レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - ジェイド様とのデートシーンなどを書いてほしいです (2020年5月26日 18時) (レス) id: f108aab29c (このIDを非表示/違反報告)
雲(プロフ) - ラムさん» ラムさんありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雲 | 作成日時：2020年5月24日 15時
