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自覚 ページ9

零side

日々樹くんについて行くと秘密の部屋についた。ふかふかのソファに座ってお弁当を開けているためここで昼食を食べるということだろう。

「日々樹くん。助かった。感謝するぞい」

あのまま澪くんと一緒にいると澪くんを今以上に傷つけてしまっていただろう。
いまだによく理解できていない感情のせいで澪くんを傷つけたくはなかった。
日々樹くんはお弁当に目を向けたまま、別に、と言う。


「別に、貴方のためではないんですけどねえ。でも零がいつまでもイライラしていると困るのでこの卵焼きををあげましょう!うちの味付けは塩派なので塩分補給になりますよ!」

「......イライラしている時に塩分補給って逆効果じゃなかったかえ?それに我輩は甘い方が好きじゃから遠慮しておこうかのう。

それで、俺のためじゃないってどういうことだよ」

「おや〜?魔王様ではありませんか。Amazing!それほどまでに貴方は切羽詰まっているんですね」

「茶化すんじゃね〜よ。いいだろ?ここは秘密の部屋なんだし。」

日々樹くんは卵焼きを食べながら少し考えるような仕草をする。
その横に座って俺も弁当を開ける。

「真っ白な天使さんのためですよ。貴方の八つ当たりに付き合わされるなんてかわいそうでしたし。
貴方、なんで自分がイライラしてるのか分かっていないでしょう」

「そ〜だよ。なんだよ、渉は分かんのかよ」

拗ねたように頰を膨らませながら渉を見ると渉はフフンと笑いながら、勿論ですと言う。

「でも、私から言っていいものでもないんですよねぇ。」

「意味わかんねぇ」

「貴方、真っ白な天使さんと水色の王子様が一緒に登校しているのを見てからイライラしているでしょう?」

「すげぇな。なんで分かったのかよ」

「あなたの日々樹渉ですから。
って話が逸れたので戻しますけど、あなたは私があなたの知らない人と一緒に歩いていてイライラしますか?」

「いや、しねーな。」

「なら何故、五条澪のときはしたのですか?」

......確かにそうだ。凛月や薫くん、渉が知らない人と一緒にいても俺はイライラしない。
何故澪くんのことになるとイライラするのだろか。

自覚□←八つ当たり



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設定タグ:あんスタ , 朔間零 , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:チロキシン | 作成日時:2019年1月3日 21時

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