起きたら好きな奴が隣で寝てた。【坂田銀時】

男なら責任取ってこそ ページ3

責任、その言葉がグサッとくる。

俺は何してんだ。
本当に、何してんだ、昨日の俺！！
馬鹿にも程があんだろうがよ！！！！何した！！ちくしょう、残念だが何も思い出せない！なんだ、俺は一体何した！ナニしてどこまでいった！！？


「忘れたのか、おい。
ないよな？長谷川さんだかに手ぇ出したあの話で反省したよな？

酒の勢いじゃねーよな、白夜叉様？」


「い、いやいやいや…だっ、大体なんで俺がお前と酒飲まなきゃならねぇんだ！！
お前に手ぇ出すくらいならデリバリーの方選ぶわ！！」


「お兄さん、説得力という言葉をご存知かな！？貴様には無縁だろうがなァ！！」


ガミガミとまた喧嘩が始まる。
そう。ありえないのだ。俺とこいつは普段、会う度に互いの同僚や部下を困らせるほどに喧嘩も多く、仲が悪いのに。俺が密かに抱いている感情と言えば真逆のものだが。


下心？否定はしねーよ。
男の行き着く先には所詮そんなもんしかねぇだろ。けど、思う様に思いは伝えられねぇもんらしく、俺は結局長い間中学生のガキみたく思いをこじらせてきたのだ。

しかし、これまで隠し通してきたことや慎重だったのだからこんな所で今までのことを水に流すようなことをしてしまうはずがない。

銀さん…そう簡単にはぬからない筈だよ。

なのに、なんで何も覚えてないんだ俺ァ！！


「なァ坂田………忘れたなら教えてやろうか、お前がしたこと」

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