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二人でプールに浮かんで、夜空で競い合うように輝いてる星を見た。

「宇宙に浮いてるみたいな感じがしませんか」

「宇宙に浮いたことがないんでちょっと分かんないっすねー」

「もー……感じですよ、感じ」

隆二さんはクスクス笑って「分かるよ」と私の方に手を伸ばした。

二人で手を繋いで見る満点の星空。

海と宇宙の間に、私たちが居る。

不思議な感じ。

お互い、黙ったまま見上げている夜空に

「「あっ！」」

流れ星が流れた。

「み、見ました！？」

「見た！」

真ん丸な、真珠みたいな月が浮かぶ夜。

流れ星は、そのあと２つも流れて

私はまたちょっと、泣いたりして。

「隆二さん、連れてきてくれてありがとう」

「また来ような」

「うん」

帰りの飛行機で、隆二さんに「次はどこ行きたい？」って聞かれた。

「どこでも楽しそう」って言ったら、それじゃダメだと彼は言ったけど、

隆二さんとなら、本当にどこでも良いの。

────彼女は大事な人です。俺のことを支えてくれます

彼女はとても聡明な人です。

とても愛情深くて、優しい人です。

海と船と星が好きで、あれがお父さんお母さんって夜空を指差す可愛い人です。

そして、強がりです。

何故強がりかと言うと、そうしなければ挫けてしまいそうなことに触れて生きてきたからです。

本当は、繊細でか弱い人なのに。

だから俺は、そんな彼女を守りたいと思いました。

彼女が強がらなくて良いように、守りたいと思いました。

彼女は俺の大好きな人です────。

こんな言葉をくれるあなたとなら、凍えそうな夜に外でうずくまってても

それでも良いと思えるよ。