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不意討ち。R ページ38





いつも、俺だけ荷物が多い気がする。









「何入ってんの?」ってよく聞かれるし。









今日も無駄に重いカバンを右肩から左肩へと持ち直した瞬間。









ボコッと鈍い音がして思わず振り返った。









足元でAが頭を押さえてしゃがみこんでる。









「大丈夫!?」







よりによって何で………








「ごめん!カバン持ち直そうと思ったら勢いついちゃって」







そっと頭に触れたら、手が重なった。









「ごめんね、大丈夫?」









顔を覗きこんだら、こんなに近くに居るのに何だか遠くを見るような目で見つめられて









あぁ、やっぱり








そう思った。








好きになっちゃいけない。









今日も自分に言い聞かせる。






純粋そうで真っ直ぐな目をした君に、触れると苦しいのは









きっと俺が正反対な人間だからだよ。

2→←5 side T



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作者名:ぽち。 | 作成日時:2015年10月2日 19時

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