終幕。side T ページ33
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「変でしょ!!付き合ってないのに何であんな唾液の交換したりチュッチュするんだよ!!」
「う〜ん………」
「ねぇ!!」
「うるさい!!」
真希は山積みのノートを前にして俺を叱りつけた。
「私、今何してる?」
「生徒の一言ノートに返事書いてる」
「分かってるんなら黙るか手伝うかして」
「手伝っちゃ駄目だろ!」
「何が言いたいか分かんない時あるんだよねぇ………」
昨今の高校生はそんなに取り扱いが難しいんだろうか。
「…………Aと今市さん?チュッチュ」
「そうだよー……どうなってんだよ」
「そうなっちゃってんでしょ。付き合ってないけど、キスする関係」
だからそれが変じゃん。
「岩田さん。Aはね、この“彼氏が最近冷たい!先生ならどうしますか!?”って書いてる子みたいな、いたいけな少女じゃないんだよ」
真希先生は何の教科ですか?
「キスする関係が嫌なら“嫌だ”って言うよ。自立してる大人の女なんだから」
「でもさー」
「じゃあ……Aに聞く?本当の所はどうなってるか。ご飯でも誘って」
.
.
.
.
「ん?私と岩田さんと真希で?
」
「うん、最近一緒に食べてなかったから」
「じゃあ、お店とか任せちゃいますね!」
「任せて任せて!」
もしも、実は付き合ってる………なんて言われたら凄く嬉しいけど………
まさか本当に体とかまで利用されまくってたら、どうしよう。
Aに限ってないよね………。
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作者名:ぽち。 | 作成日時:2015年10月2日 19時