……夢主様視点 ページ45
運転をしている横顔を見つめる。
行き先は決まっているらしくそのハンドルさばきには迷いがない。ここら辺の地形を完璧に熟知している様だ。
もう、待ち合わせ場所から程遠い場所に来ており地図を見てもここが東都ではないこと以外分からない。
それよりも、自分の阿保さ加減に呆れてしまう。あの男に愛されているという事に自惚れ過ぎていた。何が、ナチュラルメイクだ。ただのノーメイクだろ。世間がいう女性の最低限のマナーすら守れていない。デートなのに、地味な黒スーツ。
そりゃ、あいつでも不機嫌になるに決まってる。さっきから、普段なら弾む会話も返しがどこか素っ気なく冷たい。
泣きたくなる。いや、泣きたいのは赤井の方か。私のどこに惚れたのかなんて知らないが、こんな格好で彼女が来たら……
私は振られてしまうのか?
前は、赤井の一方的だったが今では私の方の気持ちの方が上回ってそうだ。
そんな私の心配とは余所に車は、斜面を登り山の奥へと進んでいく。
しばらく進んだところにひらけたスペースがありそこに車を止め、何も言わずに降りてしまった。
正直、怖いが振られる方がもっと怖い。
赤井の後に続き、車から降りる。
その後ろ姿は、一匹狼のライを思い出させる。どこか決心したような凛々しさを感じさせた。
「あっ……待って」
男はスタスタと急な斜面を登って行く
鍛え上げられた足腰にとって、この斜面はお茶の子さいさいなのだろう。
普段ならその涼しい顔に腹がたつのだが、有無を言わせぬ表情に、声を荒げるほどの命知らずではない。
赤井「ッ……悪い。疲れているのに……きついよな」
「大丈夫。この程度どうって事ない」
思ってた以上に、秀一は優しかった。
いや、つい数時間までイチャラブしてたんだ。振られるはずはない。多分。うん、平気。大丈夫。
きっと大丈夫……な…はず。
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うたプリ大好き?(プロフ) - おぉ!更新楽しみにしています! (2020年2月21日 5時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
白奈うどん(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます。今月中に更新させていただきます (2020年2月21日 3時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年2月17日 12時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
糖(プロフ) - 更新きたぁあああああ!!!!!!!foooooooooo!!!! (2019年9月18日 6時) (レス) id: a9cd84d524 (このIDを非表示/違反報告)
白奈うどん(プロフ) - 柘榴(パソコンver.さん» ごめんなさい!待たせてしまいましたぁぁぁぁ!まってて下さりありがとうございます。本気で嬉しいです。 (2019年9月16日 17時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白奈うどん | 作成日時:2018年2月12日 2時