協定項目8 ページ9
「治?寝ないの?」
ソファに座ってパソコンの画面を真剣に見つめている太宰にAは声を掛けた。
「一寸調べものがあってねぇ、A先に寝てても良いよ。」
太宰はそう云ったが、Aは太宰の隣に腰掛ける。
「別にそんなに眠くもないし、待つよ。」
治居ないと寂しいし、と付け加えた。
「君は寝起きと夜はやけに素直だよね。」
「そう?何時も素直だと思うけど。」
そこで会話が途切れる。
お互い何も話さず、時折太宰が
暫くするとAが眠そうに欠伸をした。
「無理して起きてなくて良いんだよ?」
画面から目を離し、太宰はAを見る。
「やだ…治と寝たい。」
子供のように云うAに思わず太宰は苦笑した。
「でも、君今にも寝そうじゃないか。」
そう云った時には既にAには殆ど太宰の声が聞こえていない。
コクリコクリと現実と夢を行ったり来たりしている。
「全く……こんなところで寝たら風邪引くよ。」
呆れたように、然し愛おしそうに太宰は云った。
Aが完全に眠りの世界に入った頃、太宰はパソコンを閉じ、Aを抱える。
「おやすみ、A。良い夢を。」
そう云い、無防備な唇にそっと接吻をした。
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和(プロフ) - 分かりました! (2017年4月1日 13時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - お友達申請してもいいですか? (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい!!待ってますよ! (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね! (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スターチス | 作成日時:2017年1月31日 1時