協定項目6 ページ7
気付いたら順位が上がってお気に入り登録者等が増えていました。
自分の本心を包み隠さずに言いますと、ものすっごく嬉しいです!ありがとうございます!!
更新は気まぐれですし、所々おかしな点もあると思いますが、これからも【夫婦内協定】を宜しくお願いします!!
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太宰Aは困っていた。
それは目の前に居る人物に原因がある。
「手前…太宰の嫁だろ?」
中原中也。
ポートマフィア幹部で太宰の元相棒。
特徴的な帽子を被っており、僅かにAより身長が低い。
「はあ…そうですけど。」
睨むようにAを見る中也。
Aの背中を汗が伝った。
「あの…何ですか?」
少しの沈黙。
その沈黙を破ったのは中也だった。
「……貸せ。」
「え?」
Aが両手に持っている買い物袋を奪うように取ると、中也は一人で歩き出した。
「ちょっ、一寸待って!!」
慌てて追い掛けるA。
説得するように中也に語りかける。
「その、買い物袋を持ってくれる善意は非常に有り難いんですけど…治に怒られるから返して下さい。」
「太宰を怒らせる為にやってんだよ。」
「怒られるの私なんですけど!」
その瞬間、Aの携帯電話が鳴った。
電話を掛けてきた相手を見て全身から血の気が引いていくA。
「も、しもし…。」
『Aかい?随分元気無いけど、真逆あの蛞蝓が君の近くに居るとかじゃ無いよねぇ?』
ギクリと震える躰。
夫には妻の凡てがお見通しだ。
『夫婦内協定第13項目は?』
「中原中也と出逢ったら、逃げる…。」
「あァ?」
Aの言葉を聞いた中也が怪訝そうに顔をしかめた。
『でも、大方中也が君の買い物袋を奪って持ってるんだろう?中也に逢うことになるから非常に不本意だけど、私が今からそっちに行くよ。』
そう云って切れた電話。
Aは放心するように携帯電話を持った腕を降ろす。
「終わった…治めっちゃ怒ってたし…。」
そう云ったAの瞳は遠くを見つめていた。
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和(プロフ) - 分かりました! (2017年4月1日 13時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - お友達申請してもいいですか? (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい!!待ってますよ! (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね! (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スターチス | 作成日時:2017年1月31日 1時