協定項目46 ページ47
台所で料理を作るAの後ろ姿を太宰はソファから見ていた。
テレビをつけてはいるものの、太宰の意識はAに向かう。
「A〜。」
「何ー?」
太宰がAを呼ぶと、振り向きはしないが、直ぐに返事が返ってきた。
そのことに太宰は嬉しそうな顔をする。
「呼んでみただけ。」
「もう…。」
太宰の言葉にAは肩を竦めた。
Aの手、矢っ張り細いなぁ……。
そう思いながら手際よく料理を作っていくAを太宰はじっと見つめる。
如何しようもなく触れたくなり、太宰は立ち上がった。
音も無くAの側に行くと、太宰はAを後ろから抱き締める。
「わっ。」
驚いたように短く声をあげたA。
太宰はそれすらも愛おしく感じ、抱き締める力を少し強める。
「な、何…?」
可愛い。大好き。
そんな言葉しか太宰には浮かんでこなかった。
「も〜…如何してそんなに可愛いの…。」
呻くように太宰が呟く。
するとピクリと反応してAは動きを止めた。
「可愛いすぎて食べたいちゃい。」
太宰が耳元でそう囁くとAは太宰を叩く。
「またそういうこと云って…暇なんだったら手伝ってよ。」
そう云いながらもAの顔は赤い。
「じゃあ、私味見する。」
そう云うと、太宰はAの横に立った。
にこにこと笑みを浮かべる太宰と、自身が作っているシチューに交互に視線を向ける。
「……ん。」
仕方なさそうにスプーン一杯分を太宰に差し出した。
「ん、美味しい。」
太宰が優しい声でそう云うと、Aは照れたように顔を背ける。
また嬉しそうな顔をした太宰がAに抱き付いた。
「ちょっ、危なっ…。」
「可愛いっ、もう可愛いしか云えないっ。」
抱き付かれたAは倒れないように耐え、鍋の火を消す。
「デカイ子供だなぁ…。」
抱き付かれたまま、苦笑を浮かべてそう云った。
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和(プロフ) - 分かりました！ (2017年4月1日 13時) (
レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - お友達申請してもいいですか？ (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい！！待ってますよ！ (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね！ (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターチス | 作成日時：2017年1月31日 1時
