協定項目21 ページ22
すっかり風邪が治ったAは、何時も通りに仕事をしていた。
「あの、星深さん…。」
申し訳無さそうに敦がAに声をかける。
「ん?」
「太宰さんが先程からずっと駄々を捏ねてて…。」
敦の言葉にAは少しため息をついた。
視界の隅で「厭だ!仕事したくない!依頼行くんだったらAとじゃないと行かない!!」
と、騒いでる太宰を捉えながら。
「ったく……ナオミちゃんごめん。これお願いしても良い?」
「勿論ですわ。」
ナオミに何枚かの書類を預けると、Aは太宰の元に向かった。
・・・
「本来私は調査員じゃないんだから、こうやって依頼に行くの可笑しいんですー。」
「善いじゃないか。依頼はしっかりやり遂げて来たんだから。」
依頼を終えた二人は探偵社までの道を歩いていた。
「ねぇ、お兄さんお姉さん!」
その時、何人かの少年達が二人に駆け寄る。
「如何したんだい?」
「ボールが木に引っ掛かって取れないんだ。」
そう云うと近くの公園の木を指差した。
ボールは木の上の方に引っ掛かっていて、子供にはとても取れそうにない。
「だから取って!」
「おっさん、身長高いし取れるでしょ?」
口々に話し出す少年達。
「今の台詞は聞き捨てならないな…少年、私はおっさんではない。」
「じゃあ、木乃伊男。」
少年の言葉に思わず吹き出すA。
「良いから取れよおっさ〜ん。」
一人の少年が太宰を押し、無理矢理木の下まで連れていく。
「だから私はおっさんでは無いと…それに、私は取るとは一言も云ってないんだけど…。」
渋っている太宰にAが笑いながら云った。
「それぐらいやってあげなよ、男でしょ?」
「でも結構高い処にあるし、国木田君呼ぼうよ。」
「取ったら頭撫でてあげる。」
Aがそう云った瞬間、太宰は目をカッと開き、Aに詰め寄る。
「ホントだね!?本当に撫でてくれるね!?」
「勿論。ほら、皆早く遊びたいだろうから早く取ってあげなよ。」
先刻とはうって変わって太宰はやる気に満ちた表情で木を見上げた。
そんな太宰を見てまたAは笑みを溢した。
＊＊＊＊＊
最近どうも番外編のネタばかり浮かんでくるので別に番外編作ろうかなと思っています。
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和(プロフ) - 分かりました！ (2017年4月1日 13時) (
レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - お友達申請してもいいですか？ (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい！！待ってますよ！ (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね！ (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターチス | 作成日時：2017年1月31日 1時
