噂の『夜の歌姫』は知っている。

会わせる！！ ページ20

そんな過去があったなんて。

私だったら耐えられない。

「で、今も嫌っているの。」

「うっ、それは考えてみたわ。」

そうなんだ。

「で、許すことにした。」

そうなんだ！！

「なら、会いに行こうよ。」

でも青葉さんは顔を横に振った。

どうしてだろう。

「許してなんかくれないよ。だって悪いことをしてしまったんだもの。」

と、急に泣き出した。

「うっうぅ〜…。もうだめだよ…。もう無理…なんだから…。」

そんなことないはず。

そうだ！！

「ねぇ。今私達の町で『夜の歌姫』って言うのが話題なんだ。」

「そっそれが何？」

「それを今つきとめていてそれがもしかしたら心美ちゃんなのかもしれないの。」

「心美が…？」

「そう。でね、夜の歌姫は歌んだけど、それはオリジナルなの。」

「‥‥」

「その曲に『あなたの笑顔を。夢の世界から出てきそうな。笑顔が。』
　って言っていたの。多分あなた達の事だと思う！！！」

唖然とこちらを見ている。

えっ変な事言った？

「あのさ、会わせてよ。」

はい？

「心美に合わせて！！会いたい！！」

ほっほんとに…！？

「なら、電話番号を教えて。」

「ん。いいよ。」

やったー！！

交換中…。

「あのさ、もっと人数いてもいい？」

もっといるんだ…。

「もちろんいいよ。」

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