【銀魂】ゾッとするようなヤンデレ短編集

ドＳ検定組：Erasure ページ23

ザ、ザ――――


「？」


この音、無線？念の為持っておいたんだけど何かあったのかな？


構「Aさん！こちらＡ班！！至急応答を！！」


「あ、はいはいどうしたの？」


構「只今襲撃を受けています！！この交渉は罠です！！今すぐお逃げくださ、あ"あ"あ"！！！！」


「え、ちょっと！！」


グシャッと嫌な音がした後無線は切れた。嘘でしょ・・・うちらを嵌めたって事？


「どういうことですか貴方達。」


後ろで私の後頭部に銃を当てている奴の喉にダガーを向けながら目の前の三人に問う。


銀「ああ。もう始まってっか。」


沖「ふっ、どうもこうもないでさぁ。さっき、あんたんとこの間抜けな部下が言ってやしたでしょう。この交渉は罠ってな。その通りでさぁ。これは罠。俺等があんたらを嵌めたんでさあ。」


神威「何も警戒もせずに来るなんてやっぱ馬鹿だね。俺達の目的はあんたらの力を借りることじゃない。あんたらの持つ技術が欲しかっただけさ。薬学、医学、科学、武器全て。あ、それと、もう一つ。」


にこりと笑った彼に怪訝な眼差しを向け、片方の手で拳銃を出し安全装置を解除し、打とうとした瞬間、急に手から銃が滑り落ちた。
すると今度は敵に向けていたダガーも落とす。また武器を取り出そうとしたが何故だか手が思い通りに動かない。


銀「最初に言っただろ？戦利品の中にあったモンだって。何も、只の食い物ばっかじゃねえぜ？食い物に偽装させた毒物だって戦利品のうちの一つだ。」


「くっそ・・・っ！」


駄目だ。力を入れようとすればするほどそれは没。段々、腕だけだったのが体全体へと広がるように全身動けなくなった。


沖「やっと効いてきやしたね。いやぁ、それにしても驚きでさぁ。蔵でも５分で動けなくなるのに１０分以上もつなんて。凄いでさぁ。」


ヘマやらかしたあああ！！！何やってんだ私は！！！


神威「阿伏兎、もういいよ。」


阿「ああ。」


神威「さて、少しの間眠っててもらおっか☆あ、ねえあの薬ってっ完全に作用するまでどのくらいかかったっけ？」


沖「確か、５分だったはずでぃ。ま、此奴の場合効き目遅かったから多分もうちょい・・・」


あれ？何だろう。良く聞こえないな・・・それに今度は頭に霧がかかったみたいにボーっとしちゃう。


銀「大丈夫みたいだけど？もう眠そうにしてるし。」


沖「そうですねぃ。じゃ旦那、あれ・・・て・・・く」


何を話してるの？


“お休み姫様”


と聞いた後の記憶はない

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