高杉晋助:妖の本能 ページ7
「ぁ・・・・しん、すけ?」
高「どうしたA。そんな怯えた表情をして。俺が、怖ぇのか?」
無言でコクンと頷く。相手が晋助だとしても、やはり妖は怖い。
高「見たこともねえ化け物で、怯えてるのか。そうか。まあ、そうだよな。ちっ、マジでヅラぁもう一遍絞めに行くか。なぁ、お前さん、もう俺が好きじゃなくなっちまったかい?」
どうだろう。分からない。今もなお、愛しいと思う気持ちもある。同時に恐ろしいとも思う。
「・・・・わ、分かんない・・・・・・」
結果、言えたのはその一言だった。すると晋助は顔を手で覆い隠し、悲しげな声で話した。
高「そう、だよなぁ。俺がこんな化け物だから、幾ら俺を好いてゐる奴でも、皆怖がって逃げちまう。あぁ・・・だからこんな姿見せたくなかったのによぉ。」
“だが、もう限界だ。”そう言った瞬間視界がぐるりと回り、背中への衝撃が走った。
痛みで顔を歪ませ、何とか自分が押し倒されていると気づいた。
「ぅえ?」
高「くくくっ、何だ、抵抗しねえのかい?つまらねえなぁ。逃げる獲物を追いかけるっつ―楽しみがあったってのに。」
「どういう」
高「なぁ、ヅラに言われなかったか?“出たら最後、喰われる”ってな。」
確かに言われた。でもそれが何?
高「俺ぁな、人を喰う化け物なのさ。最近じゃ、あの神社にゃ人が来ねえからな、腹が減って仕方なかったんだ。そんな中、お前が来てくれてラッキーだったよ。これでようやく、久しぶりに、若ぇ女の血肉を食らえる。」
そういう事かと納得すると同時に背筋が凍った。
高「ああ、因みにお前さんが好きなのは本当だぜ?」
「じゃ、あ、離して、よ・・・」
高「そいつぁ出来ねえな。愛しい奴の血肉程、食らいてぇ物はねえよ。」
顔を近づけ、すんすんと匂いを嗅がれる。
高「ああ・・・美味そうな肌だなぁ。食欲をそそる甘い良い匂い。お前さんの作った菓子よりも甘そうだ・・・なあ、とびっきりの甘い菓子、喰わせてくれよ・・・」
鋭い犬歯が突き刺さろうとした瞬間、体に力が戻って来たみたいで思い切り晋助を押した。
高「うおっ!」
以外にも力が出て晋助をどかした瞬間急いで立ち上がり走る。行先なんて決めてない。兎に角逃げよう。そう思った。
暫く走り、家を見つけた。ドンドンと戸を叩きながら呼びかける。
「はぁっ、す、すみません!何方かいらっしゃいせんか!あの!!助けて下さい!!」
返事はない。また走る。
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あかさたなさん - 銀魂の映画面白かったです笑笑ヤンデレな皆さんよりも、ぶっ飛んでて面白い銀魂の皆さんが大好きです! (2019年10月6日 16時) (レス) id: e7421af52a (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - Mysticさん» お疲れ様でした(苦笑)でも、それのおかげですごく怖くて面白かったです(*´ω`*) (2019年6月30日 20時) (レス) id: fb895e0a40 (このIDを非表示/違反報告)
Mystic(プロフ) - 舞さん» 山「そうですね('-' ).........。めんどかったし、だるいなーと思ってましたよはい。でも、その方が怖いかなーって。演出ですかね?」 (2019年6月29日 19時) (レス) id: 45efa41e06 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - (名前)を繰り返し打つの大変だったんだろうな~とつい思ってしまった(( (2019年6月29日 4時) (レス) id: fb895e0a40 (このIDを非表示/違反報告)
toto - あーそうだ。さっちゃんと進撃の巨人のサシャ声おなじだった(((( (2019年6月22日 17時) (レス) id: b711861770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mystic | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時:2018年8月9日 16時