【銀魂】背筋が凍る様なヤンデレ話集

拾弐：坂田金時　偽りの世界 ページ36

どうしよう・・・記憶取り戻すって言ってもどうやって・・・ていうか銀さん大丈夫かな？
さっきから胸騒ぎがしてならない。どうか無事でいて！






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はぁ。結局何もできずに帰ってきちゃった。銀さん、本当に大丈夫かな？


ガラガラ・・・・


「ぎ、銀さーん。大丈夫？」


金「お、Aか。遅かったな。」


「は？」


金「ほら、何突っ立ってんだ。飯の時間だぞ。」


「何言ってるの！銀さんはどうなったの！？」


金「お前こそ何言ってるんだ。それにそんなに怒って、何かあったのか？」


「ふざけないでよ！！さっき此処で・・・・え？」


何で？何がどうなってるの？さっき銀さんとやりあってたんじゃなかったの？
部屋が綺麗。何時も通り。何もかもが。


金「俺はふざけてないし、此処では何も起こってねえぞ。どうした？具合悪いか？」


おかしい。何で何で？


ガラガラ


神楽「ただいまよー。」


「神楽！」


神楽「ん？A、どうしたアルか？」


何時もの神楽だ。じゃあ、え？本当に此処で何も起こってなくて、今までのは全て妄想？夢かなんかだったってこと？


金「A、調子悪いなら休め。ご飯食えるか？」


「あ、うん。」


神楽「大丈夫アルか？」


「うん。大丈夫。」


金「まぁ、今日は早めに寝ろよ。」


「分かりました。」


なーんだ。何時もと何にも変わってない。良かったぁ。じゃあ、あれは悪夢だ！うん、そう！
早くご飯食べで早く忘れようっと！









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くく・・・・哀れなA。此処で何もなかった？いーや、あったとも。立派な殺人がな。


俺の部屋にあるデケぇクローゼット、あるだろ？あの中に坂田銀時は眠ってんのさ。


定春？タマ？さぁ・・・何処だろうなぁ・・・


さあこれで全て解決だ。何もかも何時も通り。お前は何も心配せず、俺の隣で笑っていればいい。


だが、他の男に目移りしないように、しっかり洗脳しとかねえとなぁ。


二度と離れないように。この嘘の記憶で繋ぎとめてやる。


お前はこの偽りの世界の中で生きていけばいい。




“お前といれるなら、何度だって騙し続けてやる。何度だって洗脳してやる。”

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