【銀魂】背筋が凍る様なヤンデレ話集

拾壱：神威 Poison Trap ページ29

「団長！」


神威「ん〜？どうしたのA。」


「この薬ってこの配合でいいんですか？」


神威「ああ、多分良いんじゃない？」


「多分って信憑性なさすぎ・・・」


神威「そんなに言うなら阿伏兎か云業とかに聞いてよ。」


此処は宇宙海賊春雨の研究所。最近では戦うより薬品を密売するのもビジネスらしく、何故かそう言う研究云々にすっご〜く関係の無さそうなうちら第七師団が薬品の研究をしている。
まあ、何で自分らで作るかって言うと、市販の薬より手作りの方が景気が良いんだと。流石阿保提督。考える事が頓珍漢だ。つか何で戦闘民族夜兎を使うんだよあの馬鹿提督！！


神威「そうだよね〜。俺なんか、最近誰も殺してないから苛々してきちゃった。」


「うっわあーー！！だ、だだだ団長！？何時の間にって言うか今の全部・・・」


神威「うん。バッチリ聞こえてた。」


マジか！！


「すみません。今の聞かなかった事には・・・」


神威「別に誰にも言わないさ。ていうか、どの道みんなそう思ってるんだから気にする事ないよ。あ、ほら、その薬、早くしないと・・」


「あ・・・」


ボン！


「うっ・・・けほっけほっ」


神威「やっちゃったねぇ。まあ仕方ない。調合し直しだ。はぁ。早くこんな地味な作業終わらせちゃおう。」


阿「おいおい、何やってんだよ。あ〜、嬢ちゃん、大丈夫かい？」


「何処が大丈夫に見えるんですかっけほ。副団長、やっぱ、今度はエタノール入れましょう。酢酸カーミン液は駄目です。」


阿「みたいだな。団長、そっちの薬はどうだ？」


神威「毒薬？うん。良い感じ。あ、あんまり近づかないでよ。触れただけで皮膚が溶けちゃうんだからさ。」


阿「・・・・はぁ。そこまで強力な薬を作れと言った覚えはないんだけどなぁ。」


神威「まあいいでしょ。固い事言わないでよ阿伏兎。そうだ。A、後で俺の部屋に来てよ。いい薬できたからあげる。」


「え？なんですかそれ。怖いんですけど、滅茶苦茶怖いんですけど！」


神威「変な薬じゃないさ。ちょっとした余り物を使って作った薬なんだ。」


余り物って・・・ますます怖えよ。


「・・・っはぁ。分かりました。じゃあ、これ終わったら行きますんで。」


神威「うん！楽しみにしといてよ！」


つか、団長の作った薬て・・・何だろな。ビタミン剤か何課ならまだしも、それこそありがちな蛇の毒改良したやつ、とか媚 薬とか、そんなのクソ嫌なんだけど。

拾壱：神威 Poison Trap→←拾：朧　愛と言う名の檻

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