赤井秀一さんと住んでみる3【沖矢昴】

135.彼からのプレゼント ページ38

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乾燥機が終わる音が鳴ると同時に「帰るぞ。」と言われ、腕を引っ張られ降谷宅をあとにする。

「じゃあな。降谷君。…恋人じゃなくて夫婦だがな。」と、ギラついた瞳に勝ち誇った表情をくっつけて捨て台詞を吐くことを赤井は忘れなかった。

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帰宅し、ガチャと工藤邸の玄関を開けると同時に、
思い切り唇に噛みつかれる。


『…んん！！』


驚いて一瞬反射的に抵抗を試みたが、すぐにその必要ないかと考え直し無駄な抵抗をやめた。



秀一「……いい子だ。
…動くな。…じっとしていろ。…A。」



すぐに深いキスに切り替わり口の中を食べ尽くされるような感じがして、自分の力で立っているのが難しくなる。


『…ね、ねぇ。…ん。…ここじゃ、…！』



抱き抱えられ2階へ連れて行かれたかと思うと、いつの間にか自室のベッドに押し倒されていた。



秀一「…君が言うには俺は我慢ができん男らしい。
…覚悟しておけよ、A。」




そうしてAの記憶は途切れた。

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次に目が覚めるとまだ窓の外は真っ暗で、サイドテーブルの上のランプだけが部屋を照らしていて、起きていた彼と目が合う。



秀一「……起きたか。まだ寝ていて大丈夫だよ。」



そう言って額にキスをしてきた赤井の手にあるものに視線をやる。



『…ん。秀一さん…。それなに？』



秀一「…ああ。彼からのプレゼントだよ。」



微睡んでいたAの目が一気に冴え、ガバッと半身を起こす。




『まさか！…盗聴器！？』




秀一「安心しろ。玄関先で壊させてもらった。
…君の声を他の男に聞かせるわけにいかないんでな。」



『……よかった。』




秀一「…まぁ、玄関でやるのは嫌だと言う君の声を聞いた瞬間に破壊したから、聞かれていたとしても………おい、叩くな。」



『…その前に壊しておいて欲しかった。』



秀一「…ほぉー。おねだりか。
まだ元気があるようだなA。
…偶然にも俺もまだ体力はあるからな。
…次はどうしてやろうか？」



『…き、今日はもう無理なの！本当に！
……っていうか、どこをどう解釈したらおねだりだと思えるの？』



秀一「…教えてやろうか？」



『おやすみなさい。Have a nice dream』



秀一「…ああ。おやすみ。
……愛してるよ。A。」



『…私も。』




翌日、降谷の服を返さなければならないことに気がつき、服を持って出掛けようとするとすぐに声がかかる。


昴「一緒に行きましょうか。」


『ですよね。』

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