128.難題と解毒薬 ページ31
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『…な〜んてね♪冗談。
意地悪してごめんね♪小学生に♪』
Aの顔にいつもの笑顔が戻ったことに安堵するコナンと赤井。
秀一「…ほどほどにな。」
コナン「…い、いや、僕こそ…気をつけるよ。」
『私をその気にさせたいなら、別のやり方でお願い。』
コナンにちょいちょいと手を引かれ、再び目線の高さを合わせる。
すると内緒話でもするように耳打ちされた。
コナン「…どうしたら、その気になってくれる?」
『…まだ懲りないの?』
Aはひとつため息をつき、耳打ちし返す。
『コナン君。私の望みはただひとつなの。
それはね、……………。』
赤井からはその内容が何も聞こえなくなる。
耳打ちされているコナンの表情から察しようと試みるも、そのコナンの顔はみるみる赤くなってしまった為、それは叶わなくなってしまった。
『…ね。簡単でしょ?』
コナン「…ホ、ホントにね。」
秀一「…A。こっちに来い。」
相手が小学生の姿だとしても、
彼女に笑顔を向けられ、顔を赤らめる様子を見て
燻る感情が生まれてしまう。
言われるままに側に来た彼女を左腕に閉じ込め、
額にキスを落とした。
秀一「…ボウヤに何を話したんだ?」
『私の攻略方法について♪』
秀一「…ほぉー。…それは難解だな。
たとえシャーロックホームズでも無理な問題だ。」
『…秀一さんは?』
秀一「…あぁ。俺以外には無理だよ。
君をその気にさせようとする輩は俺が排除するからな。」
そんな会話をする2人を見てコナンはこの2人を物理的に引き離すのは無理だと理解する。
それならと、思いつく案を全て網羅しようと口を開いた。
コナン「…じ、じゃあさぁ、密会現場の倉庫の木箱の中に赤井さんが隠れるとかどう!!」
秀一「……ボウヤ、…気は確かか?」
コナン「…そ、それがダメなら!
現場付近に穴を掘ってその中に赤井さんが隠れるとかどうかな!!」
『……変なキノコでも食べた?
…拾ったもの、食べちゃいけないよ。』
哀ちゃんに解毒薬でも頼もうと本当にダイヤルを押し始めたAに、コナンは「僕出直してくるね!!」と言って帰って行ってしまった。
その姿を見送っているとそっと顎を引かれ優しくキスをされた。
秀一「…断ってくれて安心したよ。」
『…コナン君には少し悪いことしちゃったけど。』
秀一「どちらにせよ、お前は俺が絶対に離さんよ。」
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Alice(プロフ) - 青い蝶さん» ありがとうございます!優しくて幸せです(^^)笑 (2020年8月27日 21時) (レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
青い蝶(プロフ) - Aliceさん» 大丈夫です!伝わってます (2020年8月27日 19時) (レス) id: 5063cf0137 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 青い蝶さん» コメントありがとうございます!そう思って頂けて嬉しいです(^^)!最大の敵が文字数ですので、書きたいことが書ききれず上手く伝わっていないことがあるかもしれませんが、読んで頂けて嬉しいです! (2020年8月27日 18時) (レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
青い蝶(プロフ) - Aliceさん» いつも沢山考えてくれているんですね (2020年8月27日 17時) (レス) id: 5063cf0137 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 零さん» いえいえ!ご指摘ありがたいですm(__)m文字数ギリギリまで書いてしまうので言葉足らずな部分が多くてすみません( ; ; )コメントとても励みになります!頑張ります♪ (2020年8月27日 8時) (レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作成日時:2020年8月10日 17時