40.ドライブ ページ41
『お待たせしました。』
零「あぁ。乗れ。」
と言われて降谷が乗ってきたRX-7に乗り込みドアを閉める。
『今日はどちらに?』
明確な答えが得られないとわかっていながらも、もしかしたらと聞いてみる。
零「…ドライブだよ。」
まぁ、そうだよな。
前回も隣町まで離れれば安心だと立ち寄ったカフェで、コナンくん及び少年探偵団に遭遇してしまったのだから。
車の中が一番安全だろう。
盗聴器の類も降谷さんは絶対チェックしてるだろうし。
零「…盗聴器はつけられてないだろうな?」
『それはもちろん。』
そう言ってにこりと微笑む。
『それで、お話って?』
零「…赤井秀一を知っているな。」
『…5年前からの知り合いですけど。』
零「…沖矢昴と何故一緒に暮らしてる?」
『…だまされたんですよ。本当は居候先なのに、下宿先が一部屋空いてるって。
行ってみたら知らない人の家でひとつ屋根の下だったんです。』
零「沖矢昴はなぜ君にこだわる?」
『私を女避けにしたいみたいですけど。同じ大学院ですし。私は沖矢さんには靡きませんし。』
零「一緒に暮らしていて、本当に何もないのか?」
『…もっとはっきり聞いていいですよ。沖矢さんの素顔を見たことがあるか、ってことですよね?
もっと言えば、沖矢昴は赤井さんなんじゃないかって。』
零「…あぁ。どうにも納得できないんだ。あの夜のことが。」
本当にドライブらしく、海岸線に沿って走っている。
零「…こっちに来てから赤井と会ったか?」
『…会いましたけど。』
零「いつ!?どこで!?」
『…言いたくありません。指名手配犯やテロリストの情報ならまだしも、彼は私の友人です。』
零「…君は赤井のことをどこまで知ってる?
奴の犯した罪を…知っているのか?」
『…罪、ですか?』
零「奴は5年前、宮野明美という女に言い寄って組織に入った。ミステリートレインで、君が知り合いだと言った宮野志保の実の姉だよ。」
それを聞いて哀ちゃんは宮野志保であると察した。
零「奴を愛してしまったがために、彼女は組織を抜けようとし、消された。
…聞いた話だが、最初こそ利用していた赤井も時が経つにつれて、彼女を想うようになったらしい。』
『…。』
何も言えない。
お互いに過去を干渉しないから、何も知らなかった。
何も言わない私を不思議に思ったのか、降谷さんがちらりとこちらを伺う気配がした。
零「なんて顔をしてるんだ…。君は…。」
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Iris(プロフ) - 理人さん» そう言っていただけて嬉しいです!まさに私が目指す赤井さんです!ありがとうございます! (2020年7月30日 0時) (レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
理人 - 赤井さんかっこいい超えてえろいんだけど!?続き気になりすぎて寝れん〜!! (2020年7月26日 1時) (レス) id: 1b1cdfc4cd (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 沖矢さんも赤井さんも好きなので応援しています!更新頑張ってください! (2020年6月21日 17時) (レス) id: 696e21e34c (このIDを非表示/違反報告)
猫月(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます! (2020年6月21日 17時) (レス) id: b4da24f398 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 沖矢昴の設定の部分で夢主の名前が「名前」になってますよ (2020年6月17日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作成日時:2020年6月17日 8時