家が炎上したので沖矢昴さんと住んでみる【赤井秀一】

29.どんな関係？ ページ30

コナンside


『埋め合わせ、楽しみにしてるね♪』

と言って満面の笑みで元太光彦歩美に『行こっか♪』
と言って連れて出て行こうとするAさんに、
昴さんが
「ついでに夕食の買い物をしてきていただけると助かります」と声をかける。


(Aさんて子ども好きなんだな。)
と思う。


秀「あんな約束してよかったのか？ボウヤ。」

コ「…え。ぼ、僕なにさせられるの？」


さぁな。と答える赤井さんに本題の前に聞きたかったことを聞く。

コ「っていうか、Aさんて何者なの？」


秀「彼女は5年前からの知り合いでね。ハッキング、狙撃、格闘術、なんでもできるぞ。料理以外はな。」

コ「…巻き込んじゃって大丈夫なの？」

秀「巻き込むも何も、彼女もいろいろな組織から狙われている身だ。」

コ「えぇ！？買い物に行かせて大丈夫だった！？」

秀「まぁ、今日はこれを付けさせてるんでな。」


と言って赤井さんが取り出したのは発信器付き盗聴器だった。

(オイオイ…)

秀「…合意の上で持たせてるんだ。前に無断で付けたら殺されそうになったからな。だから彼女と相談の結果、堂々と持たせることに決めたんだよ。」

コ「…へ、へー。仲良しダネ。」


(Aさんもたいがい普通じゃねぇんだな…。)

コ「Aさんは何でそんなに狙われてるの？この間の火事のときも、狙われてたのAさんなんでしょ？」


秀「…あぁ。
彼女はあらゆる能力が高いのも確かだが、特に秀でているのがハッキングと贋作だ。」

コ「がんさくって…、美術品とかをそっくりそのまま同じものを作れるアレだよね？」


秀「あぁ。しかもかなり質の良いものが作れる。ナンバープレートの偽造やパスポートの偽造もな。」


コ「…加えてハッキング能力も高いとなると、その国のデータベースにアクセスしてパスポートも連動させて架空の人物を作り、本物のパスポートとして使えるようになるんだね。」

秀「その通りだ。組織に狙われるには充分な理由だろう？」



Aの能力の恐ろしさを知り身震いした。

(俺、埋め合わせとか、もしかしてヤバイ約束しちまったんじゃ…)


コ「…じゃあさ、赤井さんとAさんてどういう関係なの？もしかして、付き合ってるとか？」


秀「いや、それにはまだ及ばんよ。

まぁ、

キスはしたがな。」


コ「ふーん。…て！き、キス！？」


秀「それでボウヤ、本題はなんだ？」


動揺する俺をよそに赤井さんに促されるまま本題に入った。

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