20.正体 ページ21
『甘党じゃない女性もたくさんいますからね。』
昴「…それは、以前大学のカフェテリアでお見かけして、という理由ではいけませんか?」
『いけませんよ。私は大学のカフェテリアは1度も利用していませんから。
それ以前に、私が日本に来てからまだ1年半くらいしかたってないんです。
ご存知の通り友達と呼べる人もいませんから、日本で私が使う砂糖の量を知っている人間は1人もいないんですよ。』
運転しながら右手を顎にあてて何かを考えるようなそぶりをみせる沖矢からはなにも読み取れない。
『私はポアロに行く前、ある人物にメールでポアロに行くと伝えました。
ポアロでの滞在時間は5分足らず。
偶然通りかかるにしては出来すぎてます。
あなたはこのメールをハッキングして盗み見たんですよね。痕跡を残さずに。』
昴「…ほぉー、そこまで言うからには僕の正体がわかっている、ということですか。」
『…ちょっとパソコンの扱いに詳しい人なら、自分がパソコンを使用しているときにハッキングされたら普通は気づきます。
でも私ですら気がつかなかった。
…昴さん、痕跡を完全に残さずハッキングできるコードを知るのは今のところ世界でたった2人しかいないんです。
開発した私と、私が唯一そのコードを教えた人物。
あなた赤井秀一さんですよね?』
睨むように見つめるAに沖矢昴は口角を上げた。
昴「…よくわかったな。しかし、俺の正体を暴くということは、それなりの覚悟ができているんだろうな?」
『当たり前です。覚悟がなきゃあなたの正体に気づいても一生しらばくれますよ。
それに、あなた気付かせようとしてましたよね?
相変わらずとか言って。違和感持たせて。
赤井さんが本気で隠す気があったら、まず身寄りがいるかちゃんと確認してたはずですし。』
昴「ハッハッハッハ!やはりお前といると退屈しないな、A。」
『…笑い事じゃないですよ。』
そう、私は赤井秀一に最終的にコードを教えていたのだ。
教えることとなった経緯の前後はあまり思い出したくないが。
―――――
赤井秀一との奇妙な関係が1年ほど続いたとき、今度ある組織に潜入することになったと聞かされた。
それまでの1年で赤井秀一という人物を知り、この人にならこのコードを託してもいいと思った。
この人にはこのコードが必要だ、とも。
最後だと去ろうとする赤井秀一を呼び止め、私はそのコードを書いた紙を握らせた。
これが5年前の真実。
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Iris(プロフ) - 理人さん» そう言っていただけて嬉しいです!まさに私が目指す赤井さんです!ありがとうございます! (2020年7月30日 0時) (レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
理人 - 赤井さんかっこいい超えてえろいんだけど!?続き気になりすぎて寝れん〜!! (2020年7月26日 1時) (レス) id: 1b1cdfc4cd (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 沖矢さんも赤井さんも好きなので応援しています!更新頑張ってください! (2020年6月21日 17時) (レス) id: 696e21e34c (このIDを非表示/違反報告)
猫月(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます! (2020年6月21日 17時) (レス) id: b4da24f398 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 沖矢昴の設定の部分で夢主の名前が「名前」になってますよ (2020年6月17日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作成日時:2020年6月17日 8時