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1.ストーカー? ページ2

「ふぅ」と息をつき授業で凝り固まった身体を伸ばす。
時刻はまだ昼。


(帰りになにか買って家で食べるか、それともどこかのカフェでランチをするか‥どうしようかな)


資料をてきぱきと仕舞いながらそんなことを考える。


ちなみに一緒にランチを楽しむような友達はいない。
いなくていいと思ってる。
仲良くなった途端みんな私を裏切るし
私と関わると不幸になるのだから。


さっさと帰ろうと立ち上がろうとすると、どこから現れたのか背が高めの男が席と席の間の通路を塞ぐように立ちはだかった。


男「あ、か 神崎さん!き、今日これから、予定ある?
一緒にランチでも‥!」


(誰だっけ?
あぁ、同じ授業とってる人‥)

『急いでるから。通路、開けてくれる?』


そう短く断り、いつもならその一言で開けてくれるはずの隙間を突破しようとする。


男「ちょ!ちょっと待ってよ!た、頼むよ!今日はホントに‥!」


そう言ってわずかに開いていた通路の隙間も塞ぐように再度立ち塞がりしつこく食い下がるその男に小さくため息をついた。

ずっと合わせることのなかった目を男のそれに向ける。

空調の効いた室内で明らかな冷や汗‥
瞳孔が開いていて、本人は隠しているつもりだろうが少し息も荒い。そして、かすかに震えてる?

何かに怯えているのか、もしくは男の友達らしき集団でたまにやってる[ナンパゲーム]とかいうくだらない遊びか。


しかし男のこの挙動は明らかにただのゲームには見えなかった。
そう、まるで命を狙われているかのようだ。

(そうだとしても、私には関係ないな)

私は黙って踵をかえし、少し遠いが教場の後ろ側のドアから出ることにした。


後ろからガタガタと追ってくる気配がするが無視する。
肩を掴まれそうな予感を感じさっとそれをかわした。

(今日はやけにしつこいな)

そう思い男をまた一瞥し教場を出た。
後ろではまたガタガタと音がしているが、どうやら机の脚にひっかけて転んでいるらしかった。




――――――――-
作って早々にお気に入り、またコメントしてくださってありがとうございます!
ご指摘いただいた箇所、訂正いたしました!
更新遅めですがどうぞよろしくお願い致しますm(__)m

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Iris(プロフ) - 理人さん» そう言っていただけて嬉しいです!まさに私が目指す赤井さんです!ありがとうございます! (2020年7月30日 0時) (レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
理人 - 赤井さんかっこいい超えてえろいんだけど!?続き気になりすぎて寝れん〜!! (2020年7月26日 1時) (レス) id: 1b1cdfc4cd (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 沖矢さんも赤井さんも好きなので応援しています!更新頑張ってください! (2020年6月21日 17時) (レス) id: 696e21e34c (このIDを非表示/違反報告)
猫月(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます! (2020年6月21日 17時) (レス) id: b4da24f398 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 沖矢昴の設定の部分で夢主の名前が「名前」になってますよ (2020年6月17日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリス | 作成日時:2020年6月17日 8時

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