#287.感情 ページ38
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「Aが、明星が……皆が、俺が『Trickstar』に戻ってくることを望んでくれた」
「望みを叶える、それがアイドルだ」
観客の望みを叶える、観客の笑顔を咲かせる。
それが、本来のアイドルの仕事だ。
「命には悪いことをした。……関係ないのに、心配をさせたからな」
「ほ、北ちゃ……」
命は涙でグチャグチャになった顔をさらけ出して、北斗に手を伸ばそうとする。
北斗は命にだけ向ける優しい笑みを浮かべ、命に手を振った。
そして、私達にだけ聞こえるような小声で呟いた。
「待ってくれないか？」
命はその言葉を聞き取り、大きく頷く。
そして、妖精が浮かべるような愛らしい笑みを浮かべた。
この2人は、長い年月を一緒に過ごした絆で強く結ばれている。
「アイドルは、大勢の客を笑顔にするのが仕事だ。……だが」
命を見て、北斗は言い放った。
「俺の大切な人が笑顔にならないなら……それは、アイドルとは言えない」
以前北斗は、『両親に認められるためにアイドルになった』と言っていた。
だけど、理由の1つに『命を笑顔にさせる』というのも含まれているのだろう。
「俺は『fine』じゃない。『Trickstar』だ」
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和花(プロフ) - わたみずさん» ありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年8月31日 17時) (
レス) id: 1e9cdb3643 (このIDを非表示/違反報告)
わたみず(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！♪(*‘ω‘ ≡ ‘ω‘*)♪ (2018年8月30日 18時) (レス) id: f57990a05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和花 | 作成日時：2018年8月19日 18時
